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V-U
真剣に聞いたのに
「俺は雅兄も瑞樹もスッゲェ好きだぞ」
返って来たのはスッゴク気の抜ける返事。
柚ちゃん、話通じてないよぉ。

多分柚ちゃんには、遠回しに言っても通じない。
なら素直に伝えよう。
「好き」
「大好き」
素直に想いを告げる。
「ねぇ柚ちゃん、言って。俺の事好き?」

俺は身も心も柚ちゃんに捧げるよ。
だから、柚ちゃんも・俺を見て?
だけどなかなか言ってくれない柚ちゃん。
瞳はもう[好き]って訴えかけてくれてるのに。
どうして言ってくれないんだ?
恥ずかしいの?
「言って?」
優しく耳を甘噛みしながら、キスを餌にねだり続けると
「・・・・好・き。瑞樹が・好きだよぉ」
漸く耳に入った愛しいセリフ。
ああ、もう俺死んでも良い。
マジ幸せだ。

喜びで舞い上がった俺は
「ぁぁあんっ、ゃぁ、ダメぇ・っぅ」
柚ちゃんをそのまま自分の物にした。

柚ちゃんは想像以上に可愛くて、俺は何度も暴走しかけた。

異常な位心地好い内部。
俺を優しく包み込み、奥へ奥へと誘い込む魅惑的な身体。

高くて甘ったるい媚びた様な声も、俺をねだる顔も、意外と淫乱だった所も、全てが愛しくて
「ぁぁん、瑞・樹、瑞樹ぃ・っ」
夢中になった。




翌日、登校した途端告白された柚ちゃん。
「ごめんね。柚ちゃんもう俺のだから諦めてね?」
無理矢理口付けた。
目的は、周囲への牽制の為。
「キャァアアァアアァッッッ」
五月蠅過ぎる叫び声をBGMに、
『これで柚ちゃんは俺だけのだよね?』
クスリ心の中で微笑んだ。

これからは心置きなくラブな毎日を過ごしてやるぜぇっ!!

ワクワク想いを馳せたのに
「ん〜、雅兄ぃ」
ムニャムニャ寝言で兄貴の名前を呼ぶ柚ちゃん。
『え〜、寝言でも俺を呼んでよぉ』
スッゲェガックリ。

「ねぇ柚ちゃん好きって言ってよ」
ニコニコせがんでも言ってくれない柚ちゃん。
兄貴には言うのになぁ。



どうやらまだまだ完全には、ラブな関係にはなれないみたいです。
頑張れ俺。

「雅兄ぃ♪」
見えない尻尾を振りながら喜んで兄貴に走り寄る柚ちゃんを見て
「柚ちゃ〜ん」
自信を無くした。

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あきゅろす。
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