3 翌日 「おっはよぉ♪」 俺はご機嫌に登校した。 昨日は久々にゆっくり寝れたから気分爽快♪ やっぱ雅兄と一緒だと熟睡出来るなぁ。 一生側に居るって誓った俺達。 幸せな俺に反して、瑞樹は最強にご機嫌ななめだ。 「これじゃあ前とあんまり変わんねぇじゃん」 折角両想いになったのにさ? ブツクサ呟く瑞樹に 「ごめんね、でも俺瑞樹も雅樹も大好きなんだ」 睫毛を伏せ謝った。 ハァァァァーッ、溜め息を吐いた瑞樹。 「俺兄貴には負けねぇから」 覚悟を決めたのか、ニッコリ微笑んだ。 で、女の子達はというと。 「ごめんね。雅樹、俺のだから」 公衆の面前で俺が雅兄にキスをしたせいで、 「そんなぁ〜っっ」 渋々諦めた。 でも何故かその後 「応援してますからぁ♪」 俺達兄弟全員を見守るファンクラブなる物が出来てしまい 『ほっといて下さい』 新たな問題に、俺は頭を悩ませる事になった。 [前*][次#] [戻る] |