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そして、何故か又

「(略)の時さ、ルキアがな、(略)」
「(略)でさ、笑ってくれたんだ」

俺達の関係は元に戻っている。

勿論聞きたくないから殆ど(略)で済ませている。

「聞いてるか?」
ズイッっと近付けられた顔。
「ぅ・わっ!?」
慌てて後退った。

「やっぱ聞いてなかったか」
「悪い悪い」
ハハハ苦笑いするが
「まっ、もう一度言い直すから聞き直せよ?」
全くめげない無神経な恋次。

あ〜あぁ、結局何にも変わってねぇじゃん俺らの関係。

軽く溜め息を吐くと
「!?!?」
チュッ、奪われた唇。
「溜め息吐くと幸せ逃げるらしいぜ?」

って、誰のせいだ、全く。
ていうか、今
「恋次、今・何した?」
ハッっとして唇に手を当てたら
「ん?キス」
当然の様に言われ、笑われた。

「俺、お前の事嫌いじゃねぇよ?」
囁かれ
「なんで疑問系なんだよ?」
尋ね返した。

「まっ、これから先どうなっかはお前の努力次第って事かな?」
ニヤリ笑われ
「なんだよソレ?」
脳内に沢山の疑問符が浮かんだ。

クチュッ、再び重なった唇。
離された瞬間
「俺が好きなら、本気で惚れさせてみろよ?」
ニィーッコリ綺麗な笑みを向けられた。



どうやら夢が現実になるのも、不可能ではないかもしれない。

「だから期待させんなよバカ」
小さく悪態を吐きながら、
「好きだよ恋次」
クスリ俺は微笑んだ。


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