Ⅳ-Ⅳ
この日を堺に変わった2人の関係。
「ぁ・ん、スザク。好きぃ」
あれから毎日、スザクは俺を抱いてくれる。
そして何より変わったのはスザクの態度。
優しく柔らかな微笑み。
まるで啀み合う前に戻ったみたいだ。
何も知らず愛し合った幸せな日々。
あの頃に時間が遡る。
「好きだよルルーシュ」
ねぇソレは嘘？
演技？
分からない。
だけど、偽りでも同情でも構わない。
「愛してるよ」
大好きな笑顔で囁かれる甘い言葉。
多分コレは演技。
スザクは優しいから。
コレは全て偽り。
終焉に向かう俺の運命。
もうすぐこの世から消えるというのに
「好きだ、スザク」
「知ってるよ？ルルーシュ」
俺は幸せに包まれていた。
キュッ、縋る様密着させた肌。
「・・・・好・・・き・」
小さく呟くと
「煽ってるの？」
笑われた。
期間限定の幸せ。
死ぬ迄の短い間、俺はスザクの前でだけ素直になる事にした。
素直になった俺に、スザクは優しくなった。
2人っきりになると必ずする口付け。
殆ど俺から求めた。
少しでも多く、スザクに触れたい。愛されたい。
資格なんてないって分かってる。
今の幸せも偽りに過ぎないって分かってる。
でも、騙されていたいんだ。
「ふぁ・ぁっ、んっ・んん、ぁぁ・ふ、ひぁ」
「気持ち良いの？ルルーシュ」
「ぁっ、バ・カ、聞く・な・っっ」
だって、騙された振りさえしてれば
「もう、ほんっと素直じゃないんだから」
「ひゃぁああんっ、ヤ・ダ。深くするなって」
「ヤダって、ルルーシュが誘うんだよ？深く」
「～～～っ!!」
お前は演じてくれるだろ？
「本当に可愛いね？君は」
優しい恋人を。
なぁスザク、頼むからずっと演じてて？
俺が息を引き取る最後の一瞬迄。
「愛してるよスザク」
俺の全てはお前の物。
俺を殺して良いのは
「愛してる」
スザク
お前だけだから。
【後書き】
はい、完全ネタばれ&捏造です。
本当は最終回直後に書き上げたかったのですが、敢えて止めました。
多分セリフとかそのまま使ってしまいそうだったからです。
流石にソレはもうパロではなくなってしまいます。
なのでセリフとか映像とか脳内から消えた今、書きました。
R18設定にしましたが、余りエロさはありませんでした。
ていうか、全体的に暗い？
最後迄目を通して下さった方へ。
ありがとうございました(人´∇`)♪
2009.2/2(月)執筆終了
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