Ⅱ
【Ａｃｔ．Ⅱ 首輪】
猫は気紛れだと言うが、ソレは猫人間にも当て嵌まるらしい。
機嫌の良い時は
「高杉」
「なんだ？」
名前を呼ぶと反応するのに。
機嫌が良くない時やどうでも良い時は
「オイ、無視すんなよ」
反応がない。
「雨止んだらペットショップ行くぞ」
「なんで？」
「なんでって、ソレは。首輪買わなきゃなんねぇだろ？ペットになったんだからさ」
俺間違えてないよな？
「嫌だ」
嫌って、そりゃあ今迄野良だったから仕方ないかもしんねぇけどさぁ。
「首輪しないと又野良だって間違われっぞ？良いのか？」
優しく尋ねると
「………………お前とお揃いなら着けてやっても良い」
そう宣言された。
って、俺は人間だから着けなくて良いんだよっっ!!!
軽く切れそうになりながら見詰めると
「そうじゃなきゃ着けねぇ」
ムスゥっと言われ
「分かったよ、着けりゃあ良いんだろっっ」
叫んでしまった。
その後仲良く朱の首輪購入。
「似合うな銀時」
……………………飼い主の威厳ゼロ…。
「黙れバカ」
こうして高杉に首輪が着きました。
って、なんで飼い主の俺迄着けなきゃいけないんだよぉっっ！？
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