[携帯モード] [URL送信]
[-W
【Act.[-W お仕置C】

ま、マジで腹痛い。

此所は家の‖WC‖の中。
なんだよ猫杉。スッゲェ効くって、コレは効き過ぎだろぉがっっ!!!
一体何処で入手したヤツだよ?
こんなに痛いの初めてだぞ。
マジで恨む猫杉めぇ。

「猫杉のバカ」
軽く悪態を吐きながら俺は1人苦しんだ。


かぁなりの長い時間苦しんだ俺。
‖WC‖から解放された頃にはゲッソリしていた。
なんか精神的に臭そうだから急いで浴室へ向かい、湯張りをした。

その間に髪と身体と顔を洗った。

チャポンゆっくりお湯に浸かると押し寄せてきた睡魔。

浴室から出ると、猫杉の事を忘れて爆睡してしまった。


ふわぁ、よく寝た。
って、ヤバッ。猫杉の事忘れてた。

慌てて公園に向かったが、
「あれ?」
ソコに猫杉は居なかった。やっぱ待たせ過ぎたか。

あ〜あぁ猫杉怒ってるかなぁ?
うなだれながらベンチに座った。

もう一緒に生活してくれないのかなぁ?

物凄く哀しくなって潤む瞳。
「晋…助……」
呟き立ち上がると
「遅過ぎ」
猫杉が歩いて来た。

つか、今迄何処居たんだろう?
何故か着替えてるし。
そういえば初めて逢った時も野良な筈なのに綺麗だったよなぁ。
全然汗臭くなかったし、寧ろ良い匂いだった様な?
さっき貰った薬も一体何処から持ってきたんだ?

「お前今迄ずっと‖WC‖だったのか?」
少し呆れた口調。
「んなワケあるかぁ!!!」
思わず叫んだ。

「キチンと換気して来たか?臭い部屋には帰んねぇぜ俺」
んなっ!?
「キチンと消臭剤振り撒くって、換気扇も付けてきたに決まってんだろぉがっっ」
「へぇ〜お前にしては気ぃ利くじゃんか」
マジムカつく。

「シャワーは?」
「キチンと綺麗に洗って、入浴剤入りの湯船にも浸かった」
「なら良い」
オイ、ちょっと待て。
だからなんでお前そんな偉そうなんだよ?
苛つく気持ちを抑えつつ
「今迄何処居たんだ?」
取り敢えず気になる質問をした。

「んあ?言ってなかったっけ。この公園の近くに施設があるんだよ」
施設?
「知り合いに金持ちな奴が居てさ。風呂とか服とか食事とかタダでくれる野良専用の複合施設だからスッゲェ便利だぜ?」
お〜い、ちょっと何ですかソレ。
俺の家に居る時より贅沢三昧じゃね?
服や食事タダなんてさぁ。

「ならさっきの薬は?」
ソレもその施設にあんのか?

「ああ、大抵のヤツは施設にあるんだけどさぁ。アレは無かったから病院に貰いに行った」
「って、まさかソレも野良専用じゃねぇよな?」
まさかなぁ?
「ああ、あと他に学校もあるぜ」
なんかさぁ、野良さん達もしかして飼い猫さん達よりも恵まれていませんか?

つか、ソレ全部その金持ちな知り合いがボランティア経営してるんかよ。
どんだけ金持ちなんだぁ!?
ちょっと羨ましいぜマジで。

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!