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【Act.\ 飼い主I】

「ごめん土方。俺晋助のだからさ、もうキスとかしないで?」

お仕置という名のHの後、
俺の前で土方をキッパリ切り捨てろ
猫杉に命令された俺。
怠い身体のまま帰宅し電話をして、家に呼び寄せた。


「ソレって俺が嫌いって事?」
って、ちょっと待てぃ。お前話飛躍し過ぎ。
「嫌いなワケねぇだろ?」
慌てて否定した。

「なら好きか?」
真剣な顔。
「えぇっと、好、きだよ?」
俺土方の事友達、ていうか親友って思ってるし。
スッゴクH巧かったし。
って最後のは今関係ねぇな。

「俺とその猫ドッチが好きだ?」
はぁ!?
「んなのドッチも好きに決まってんだろ?」
猫杉はスッゲェ可愛いし、居ないとマジで寂しい。
土方は親友だしさぁ。大事だろ?
ドッチも俺にとっては掛け替えのない存在で、ドチラが上かなんて考えた事もない。


「銀時」
土方に名前を呼ばれ、近付かれた時
「ソイツ俺んのだから気安く触んな。銀時の飼い主は俺なんだよ」
猫杉が土方を威嚇した。

「悪いが、俺も銀時の飼い主になるって決めたんだ。譲ってくんね?」
「無理だ」
って、お〜い。
飼い主って、譲るって何の話ですか?

「銀時は俺の猫なんだよ」
凄む土方に
「バカだな。俺のに決まってんだろ?」
猫杉は鼻で笑った。

つか、猫って。
オイ、お前らちょっと待て。
俺は人間だああっっ!!!!!

「いい加減にしろよ?」
2人して俺をペット扱いしやがって、マジでキレるぞ?
睨み付けたのに
「「煩い、お前は黙ってろ」」
2人から言われた。
ハモってますよ?お二人さん。

「銀時は俺が好きなんだよ」
「はぁ?自惚れんな、俺のが好かれてるに決まってんだろ?」

ソファーに寝転ぶ俺。

「俺のがデケェし、巧いぜ。絶対に」
「んなのデカさじゃねぇんだよ。フィット具合のが大事じゃねぇのか?」
「負け惜しみか?」

はいはい勝手に言い合いしといて下さい。
ポチッ、TVの電源を入れた。

あ〜なんか眠……。お休みなさい。
ソファーに寝転び目を瞑った瞬間

「銀時」
突然呼ばれた名前。
「な、何?」
慌てて飛び起きた。

「というワケで、スッゲェ不愉快だがお前の飼い主は俺とコイツ2人になった」

………………何が、というワケなのでしょうか?

「野良の溢れかえっている現状で、飼い主が2人も居る猫なんてスッゲェ貴重だぜ。光栄に思え」

思えません。
ていうか、俺は人間です。

「喜べ銀時。仕方ねぇからお前の為にこれからも側に居てやる」

だからどうしてそんなに偉そうなんですか猫杉様。





こうして、俺に2人の飼い主が出来ました。

って、返品不可能ですか?

「続きするぞ」
猫杉によって、ベットに引き摺られていく俺。

これから先の事を考え、
「もぉ好きにしろよ」
溜め息を零した。

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あきゅろす。
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