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W-W
【Act.W-W 飼い主C】

「土方だっけ?お前さぁ、銀時に近付き過ぎ。香水臭いし」
猫杉敵意丸出し。

「高杉、別に臭くないよ?ほんのり薫る位だし良い匂いじゃんコレ」
俺この香水の香り好きだぞ?

「人間にとっては仄かでも動物にとったらスッゲェ臭いんだよ」
あっ、言われてみれば動物の方が嗅覚って優れてそうだもんな。

「でも、コレ俺があげたヤツだし。俺この香りスッゲェ好きだし。ねぇ高杉、そんなにこの匂い嫌い?」
自分の大好きな香りを否定されて少し凹み気味な俺。
うなだれると
「………………そんなに言うなら……我慢してやる」
ボソリ呟かれた小声。
「ありがとぉ」
やっぱり猫杉は俺に甘い。

嬉しくて近寄ると
「今日はいつもよりソイツの香水の匂いがお前からするから嫌だ」
睨まれた。

って、ぇっ、コレってまさか。
えぇっとヤキモチ?

「銀時、今日ソイツに何された?」
睨みながら聞かれ、突然思い出した土方の部屋での事。
一瞬で茹蛸になってしまった。

途端一気に最悪になる猫杉の機嫌。

「オイ土方。銀時は俺の物だ。勝手に触んじゃねぇっっ」
猫杉が物凄く怖い顔で土方を怒鳴りつけた。

「お前はペットだから坂田のかもしんねぇけどさ。別に坂田はお前の物じゃねぇぜ?俺坂田の飼い主兼恋人になるつもりだしな」
って、何言ってんの?土方。

「何ほざいてやがる。銀時は俺の猫だ」
……………………は!?
今何て言いました?猫杉様。

「俺は銀時のペットじゃねぇ。首輪を着けた時から銀時は俺の猫なんだよ」
脳内真っ白。

え、え、ええぇえええぇえ!?


俺、猫杉のペットだったのかぁ!?
だから甘えても拒絶しなかった?
つか、意外と過保護なのも飼い主だから?

「なぁんだ。逆だったんか坂田。悔しいな、先越された」
って、何納得してんの土方。

「ソイツに飽きたり捨てられたら俺ん所来いよ?マジ可愛がってやっからさ」
チュッ、軽く唇を奪うと
「今日は話拗れたからさ、又今度日を改めてお邪魔させて貰うぜ」
ニコリ土方は微笑んで家を出た。




つか、今日近藤さん一言も言葉発してなくね?
まっ、いっかぁ。

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あきゅろす。
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