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Z-T
【Act.Z-T 飼い主D】

登校するなり笑顔で近寄る土方。
「おはよう銀時」
「おはよ土方」
って、いつの間にか名前呼びになってるぞ。

「銀時さぁ、昨日アイツに抱かれた?」
「はぁ!?」
って、突然朝から変な質問すんなよ。此所教室だぞ?

「何突然聞いてんの」
呆れて顔をしかめると
「っぁ」
ツツツツーゥ、指先で項をなぞられた。
「此所とか跡スッゲェ付いてる」
跡?
んな所自分で見ないし、今見えねぇよ。
首を傾げると
「ほら」
グイグイ引っ張られ連れて行かれた‖WC‖の鏡の前。
項を指差され
『何の事だろう?』
確認する為凝視した。

「って、はぁ!?何コレ?なんかスッゴイ事なってんですけどぉ!?コレって蚊?それともダニ!?つか、マジ最悪。なぁコレ病院行ったが良くねぇ?」

異常な位沢山ある紅い跡。
寝てた間に虫刺されかぁ?つか、コレ刺され過ぎだろ?
でも痒くないしさぁ、なんか虫刺されにしては膨れてないような?
そぉっと紅い箇所に触れてみたが何もない。
って、虫刺されじゃない?
ワケ分からなくて
「コレ、何?」
土方を見上げると
「キスマークじゃねぇのか?ソレ」
逆に聞かれた。

「って、何?」
コテン、首を傾げると
「ならちょっと鏡見てろよ?」
鏡を指差された。

素直に鏡を見ると
「ちょっ、土方!?」
ゆっくり鎖骨辺りに近付いた顔。
慌てて目線を移すと
「鏡」
そう言われたので再び目線を鏡に向けた。

って、何すんだろう?
ジィイイー、素直に見詰める鏡。
「んっ、っあ、ちょっ、ゃぁんっ、熱、いって土方っ」
突然押し付けられた唇。
強く吸われて、スッゴク熱い。

「んぁああんっっ」
チュパッ、漸く離された唇。
離れる寸前にペロリ舐められ、ゾクゾク背筋が震えた。

「何すんだよもぉ」
強く吸われた箇所に手を当てると
「手ぇ退けてソコ鏡で見てみろよ」
ニヤリ笑われた。

ん?何かあるのか?
ゆっくり手を離し、鏡で確認すると
「んなっ!?」
鎖骨に新たな紅い跡が増えていた。
それもスッゴク鮮明に。
「コレがキスマーク。分かった?」
微笑まれ
「何も実践で教えなくても良いじゃんかバカ」
口を尖らせた。


チュッ。

って、何尖らせた唇奪ってんの土方。

「この前も思ったんだけどさぁ、可愛い声出るんだな銀時」
出しちゃ悪いかよ?

「もっと聞きたい。つか、聞かせろよ」
「ちょっ、ぅや、ぁああん、バ、カ、耳食べるなよ」
ハムハム耳を咥えながら言うな土方。
俺の耳は食べ物じゃねぇぞ?

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