V
《Act.3》
【ソフトクリーム】
「暑〜い」
パタパタ、団扇で扇ぎながら歩いていた銀時。
「ならアレ食べるか?」
土方がソフトクリームを指差した。
「食べるぅ〜」
「ならちょっと待ってろ。買ってくっから」
「うん」
「で、なんで1つなの?」
『土方は要らないのか?それとも余りお金持って来てないのか?』
「一緒に食べようぜ」
『は!?何故に?食べたいならもう1つ買えよ』
・・・んで、結局
『なんだよ一体』
2人で食べる羽目になった。
「美味し〜い」
甘くて美味しいアイスに銀時はご機嫌だ。
が、土方は1人妄想していた。
『このままアイス舐めてたら銀時とキス出来るかも?』
「土方・・・鼻血」
冷めた目線を向けられ
『うわっ』
慌てて鼻を押さえる土方。
「お前今絶対何か考えてただろ〜?」
『うっ!!』
「ポッキーのリベンジか?」
「ごめんなさい」
ふうぅ〜、吐かれた溜め息。
「そんなにしたいなら付き合ってやるよ」
「良いのか?」
「奢って貰ったからな。今回は特別」
「銀時♪」
『って、がっつくなよ』
軽く引きながらもゆっくり伸ばした舌先。
ペロリ舌を動かし始めた。
「・・・ぁっ・・・ん、ふぁ・・・っ」
元々甘いキスが
『甘っ』
アイスと混ざって、最強に甘ったるい物になっていく。
「んはぁっ、土・方ぁ・・・っ」
途中から2人はアイスの事を忘れ、キスに溺れた。
「あぁっ、んふぅ・・・ふぁっ」
キスの合間に漏れる高い声。
「好きだ、銀時」
2人の間で
「んぁ、ふ・ぁん」
アイスはいつの間にか溶けてなくなった。
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