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《Act.2》

【ポッキー2】


翌日万事屋に
「銀時♪」
又土方がポッキーを持って現われた。

『又かよぉ』
眉を顰める銀時。

「今日のは昨日と違うぞ」
一体昨日と何が違うというのだろう。
疑問に感じ銀時はポッキーの箱に目線を動かす。

『ん?・・・あれ?』

「今日発売されたばっかりで、尚且つ地域限定品だ」
土方得意気。

『うわっ、何ソレ〜?マジで食べたい』
キラキラ眼を輝かせる銀時。
このまま餌付けすれば念願のゲームも出来るかもしれない。
微かな期待を胸に
「ゲームしたらあげても良いぜ」
土方はポッキーの箱を銀時の目の前にちらつかせた。

「するぅ〜」
『ヨッシャァ―』
喜ぶ土方。

いざ、開始。
張り切って両端に付けた唇。
ドキドキする土方。
なのに
カリカリカリカリ。
『え?なんか早くない?スピード』
聞こえる軽快な音。

チラリ目を開けると
『ーーーえっ』
ガリィッ!!!
「いってぇ〜っ!!」
噛まれた。




「美味しかったぁ、まだ食べて良い〜?」
ニコニコ満足げな銀時。
『あの〜銀時。痛いんだけど?』
ヒリヒリ痛む唇を押さえつつ銀時を見るが
「何?」
『何?じゃねぇよ』
首を傾げられる。

「痛いんだけど?」
「ん、何?土方食べないの〜?」

『いや、痛くて食べれないんだよ、つか、気付け〜っ!!』

パクパクと凄いスピードで食べる銀時。
その後、ポッキーは全て銀時に食べられた。

『あの・・・俺1口しか食べてないんですがソレ』

ポッキーゲーム又もや失敗。

勢いよく噛まれてしまった唇に痛みを感じつつ
『次こそはっ!!!』
不思議な闘志を燃やす土方だった。

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