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《Act.4》

『ん???何だ?』
違和感を感じパチリ目を開けると
『??え???』
お風呂に居た。

「あっ、起こしちゃいましたね」
新八の声。

・・・・・って、はいぃ〜???
新八お前何してんの?
驚く俺に
「身体綺麗にしないと肌荒れしますよ?」
新八はシャワーを掛けた。

つか、どうやって此所迄連れて来たんだ?
体格差あるだろ?
コイツ意外と力あるんだな。

「眠たいなら目ぇ瞑ってて良いですよ?」
ゴシゴシと洗われる身体。
疲れてるせいで力の入らない俺は
「ああ」
瞼を閉じ新八に委ねた。

あ〜気持ち良いなぁ。
ほんっと新八は面倒見が良い。
時々、どっちが年上か分からなくなる。
現に今もこんな状況だしさ?

髪の毛も身体も隅々まで全て洗って貰い、チャポン、2人仲良くお湯に浸かる。

「ありがとう」
極上の笑顔で言うと
『あれ?新八?』
新八の顔は真っ赤になった。
ほんっとコイツ可愛いな。

お風呂から上がると
「銀さん」
座らせられたテーブル。

「お腹空いたでしょ?」
新八ぃ〜なんて気が利くんだ。
「いっただきま〜す」
嬉しそうに言うと
『美味〜いっ』
パクパク食した。

ん?あれ?
「ねぇ。他の人は?」
なんで皆居ないんだろう?

「皆さんなら、お酒呑んで寝ましたよ?」
は?ちょっと待て。
此所に居る奴全員未成年だろ〜がっっ!!
まぁ、今日親居なかったし良いか。
過ぎた事責めても仕方ないしさ?




5/7(月)、長い様で短かったG.W.が終り
『ダリィなぁ』
又学校が再開した。

なんか今回のG.W.は異常な位疲れたなぁ。
スッゲェ長く感じたしさ?

「金時おはよ〜♪」
ん?
何で辰馬異常な位ご機嫌なんだ?
スッゴイテンション高いぞ?

「坂本っ、銀時から離れろっっ!!」
え?何でそんなに必死なの?土方。

「やっぱりワシは金時が好きじゃぁ〜」
はっ!?突然何なの?一体。

満面の笑みで抱き付いて来る辰馬。
嫌じゃないんだけどさ
「あのぉ〜辰馬?何で抱き付いてくんの?」
ワケ分かんない。

「え・・・?マサカ銀さん覚えてないんですか?」
だから何なの?

「昨日銀さん。高杉さんと土方さんに抱かれた後、自分から坂本さんに抱かれたんですよ?」
―――――はぁあぁあ???
何言ってんの?
んなワケないじゃん。
「夢でも見たんじゃね?新八」
俺がするワケないじゃん。

「嘘じゃねぇぜ」
物凄く不機嫌に呟いた晋助。

え・・・・・?
マサカ本当なの?
いや、でも、まさかねぇ?

確か昨日、皆から玩具で遊ばれて、晋助に抱かれて。
あれぇ?
その後土方に抱かれた様な?
う〜んっと、えぇ〜っと、あれ?
途中から記憶がない。

コテン、頭を横にし、こめかみに指先を当て、目を瞑る。
が、なんか靄みたいなのが掛かって変な感じ。

「本当に覚えてないんですか?」
ジッと見詰められながら聞かれたが、やはり思い出せない。

俺が皆の前で2人に抱かれて、尚且つご褒美に辰馬を欲した?

ないないないない。
絶対に有り得ない。

「嘘じゃないアルよ〜?」
神楽も見たのか。
・・・・・・・・落・胆・・・。
これじゃあ、兄の威厳ゼロじゃん。

「すみません。俺覚えてませんから、あの、その、皆さんも忘れて・・・?」

「・・・・・・・・・」
沈黙。

やっぱダメかぁ〜。
なんかスッゴク辰馬落ち込んでるし。
ちょっと悪い事しちゃったかな?

「ごめん。でもさぁ〜記憶消える迄手加減出来なかった方が悪くね?」
責任転嫁。

「土方だな」
確かにイッた直後スグ抱かれたら変にもなるよな?

ギロォ―――ッ、土方一斉に睨まれる。

「でもさぁ途中から覚えて無いなんてさ酷くね?」
だから自分も被害者だと言い張る土方。

なら全く覚えられていない辰馬はどうなる?

ふぅ・・・・・・。溜め息を吐くと
「昨日のはなかったって事で」
笑顔で逃げに入った。
が、そんなに甘くはないらしい。

「忘れたんならもう1度やり直すか」
ちょっと待て〜、土方ぁっ。
此所教室だからぁ〜。
つか、皆に話筒抜けですからぁ〜。



机の上に押し倒された瞬間
ガラガラガラ〜、教室に入って来た先生。

あ・・・・・・ヤバッ。
今、バチィ―ッと合いましたよ目線。
見逃してくれませんか?先生。

「お前ら全員廊下で立っとけぇ〜っっ!!」
ああ、やっぱ無理でしたか。
凄い勢いで教室を追い出された。

土方のバカ。

「このままサボるかぁ?」
晋助、多分ソレ先生に聞こえてるから。

「でもたまには皆の前ですんのも良いな、銀時」
ニヤリ笑顔で言われて
「2度とするかぁ〜っっ!!!!!」
絶叫した直後
「あいたっっ!?」
ベシィッッ!!!
先生に教科書で頭を叩かれたのは
『最悪』
言う迄も無い。




【後書き】

夜桜→G.W.前編→G.W.後編と回を増す毎に裏の入る回数が増えて行っています。
日に日に深まっていく皆さんの銀さんへの想い。

今回の設定は
→銀時&神楽&新八&お妙が家族な銀さん総受け高校生パロ
でした。
この設定、物凄く書きやすかったし楽しかったので、結構気に入っています。

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