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V-V
スゥ〜スゥ〜。
心地良さげな寝息が聞こえる。

いつもなら俺だって寝ている時間だ。
なのに寝れない。

晋助のバカヤロ〜っ!!
目が冴えて寝れないじゃんか。

「お〜い、新八ぃ?」
一応呼んでみるが反応ゼロ。
無理矢理起こしたら怖い。
先程無残な目にあった晋助を思い出し、そっと離れた。

『取り敢えず外行くか』
靴を履き、散歩に出掛けた。



『月が綺麗だ』
夜空を見上げると見えた綺麗な星空。
上弦の月が白く輝いていた。

暫く歩くと
『あれ?』
人影が見えた。

『誰?』
「お前も寝れないのか?」
「土方?」
何故か外に居た土方。
どうやら土方も寝れなかったらしい。


「お前の部屋行っても良い?」
「良いぜ?」
折角だから部屋に行かせて貰おう。
眠れないしさ?


部屋に着くなり
「銀時?」
土方に抱き付いた俺。

「ごめん、土方・・・抱いて?」
出来るだけ可愛く甘えてみると
「!?」
土方が硬直した。

「・・・・お願いします・・・」
身体が物凄く苦しくて限界だった為、潤む瞳。
余りに身体が熱くて、自分から誘ってしまった。


晋助のバカ。
明日一発殴らせて下さい。



「ぁあ・っ、ソ・コぉ・・・っ」
土方が触れる度、情けない程甘ったるい声が出る。

「あ・・・あぁ・・・っ」
これも全部媚薬のせいだ。

「銀、好きだ」
低くて艶っぽい声。
ゾクゾクする。
「土方ぁ・・・」
もっと。
もっと、沢山土方が欲しい。

「ぁんっ、もっと・・・奥ぅっ!!」
部屋中に響き渡る濡れた音。
聴覚さえ犯される。

「っあぁ・・っ、やぁっ、ソコ良いのぉっ!!」
俺は素直に求め続けた。

「銀っ、お前可愛すぎ」
掠れた声にさえ
「んぁ」
反応してしまう自分。
恥ずかしくて、嫌気がさした。



結局
「ヤダ、止めないで?」
「ほんっと可愛いな、銀時は」
その夜は一睡も出来なかった。

どんだけ強い媚薬飲ませたんだよ?
マジ最悪。



朝6時頃、コッソリと部屋に戻り
「お休みぃ」
俺は目を閉じた。


なのに
「おはようございます」
起こされたのは7時。

眠い。眠すぎる。
明らかに寝不足だ。

その日は眠くて、余り楽しめなかった。

折角の旅行なのにぃ〜。

「晋助のバカぁっ!!」
叫ばれ
「はぁああ!?」
晋助は変な顔をした。

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あきゅろす。
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