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V-T
《Act3.》

流れる景色。
座り心地の良い座席。
美味しい駅弁。
楽しそうな神楽達。

あの、俺もそっちの席行っても良いですか?

神楽・姉貴・新八は仲良く3人で4人席を満喫中。
勿論ゴリラは1人切なく離れて座っている。荷物と一緒に。

で、俺はと言うと。
・・・・狭・い・・。

向かい合わせの4人席に、無理矢理座る5人。
男同士でギュウギュウ詰めだから、余計狭苦しく感じる。

座り心地が悪かった為
「ねぇ、辰馬ぁ」
「ん?」
「膝に座って良い?」
お隣りの坂本に甘えた。

「銀時っ、膝ならこっちの方が気持ち良いぞっ?」
ちょっ、ヅラ鼻息荒いよ。

「金時は可愛いなぁ」
坂本は人前で変な事しないし、俺が嫌がる事もしないから、この中で一番安全。

クシャッ、撫でられる髪。

あっ、辰馬にこうされるの好きかも?

が、微妙〜な甘い空気を打ち消したのは
「えっ?」
土方だった。

ヒョイッ、突然持ち上げられ、膝に座らせられた。

「向き、逆が良い」
顔が近いんだよ。
向かい合わせに座らせられ、見詰め合う様になってしまう。
こんな近かったら
「銀時っ!!」
ほらぁ〜・・・やっぱり。
思った通り晋助が切れた。

「普通俺の膝だろっ」
え、そうなのか?
「もう少し背を伸ばしたらな」
あっ、土方ソレ禁句だから・・・。

言い争い勃発。
「銀時は俺のだっ!!」
「いや、俺の方が想ってるっ!!」
2人共五月蠅いよ?


「辰馬移動しよ?」
結局、目的地に着く迄ずぅっと言い争いをしていた2人。
もういっその事2人で出掛けたら?
お前ら絶対仲良いだろ?




「おっ」
駅に着くと待ち構えていた綺麗なバス。

ゴリラ意外と気配り出来んじゃん。




バスにて、お泊まり恒例部屋決め会議。

「私狭い部屋でごろ寝は嫌よ」
俺も嫌だ。
朝起きて足の裏が目の前あったりしたら死ぬし。

「勿論お妙さんにそんな不憫な思いなんてさせませんよ」
おっ、ゴリラ。

「お妙さんと銀時と俺、新八と神楽ちゃんが同じ部屋ですよ」
って、今部屋割りおかしくなかったか?

「ベットは外人用のダブルですから安心して3人で寝れますよ」
3人で寝るのか?
「新ちゃん、コレ捨てて良いわよ」
「はい、姉上♪」
うん、当然だな。
「ちょっ、ちょっと此所高速だってばぁ」
ゴリラ窓から捨てられかける。
自業自得だな。



当然部屋割りは、姉貴と神楽、俺と新八になった。
ゴリラは俺達の部屋のベランダ。
絶対、安全の為中から鍵掛けてカーテン閉めてやる。
晋助・土方・ヅラ・坂本はそれぞれ2人部屋に1人で泊まる事になった。

何故シングルにしないんだよ?
金持ちの考えは分からん。


「銀時〜ベランダじゃ寒いから中入れて?」
う〜ん、確かにちょっと可哀相かもな。
「ヅラ〜アレ貸して?」
アレとは寝袋だ。
何故か持参しているヅラ。

何故に?

俺はゴリラに寝袋を渡した。

ん?
なんかコレ白くないか?
って、エリザベス寝袋かよぉ〜!?
ヅラのエリザベスグッズって特注か?
疑問だ。




無事?部屋割りが決まった頃、目的地に到着した。

「銀さん、コレ」
って新八何コレ?
旅行の手引きってヤツか?

これじゃあ、本当に修学旅行みたいじゃんか。
まぁ、人数多いしあった方が便利かもな?


その後新八のスケジュールのお陰か、かなり充実した時間が過ごせた。

バーベキュー・バイキング・観光etc.全てが楽しかった。

新八お前たまには良い仕事すんじゃん。

新八の株が上った。

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