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T-V
[今何処に居る?]
えっと、どうしよう。
取り敢えず誤魔化せ。
[ちょっと散歩中]
出任せを言った。

[へぇ〜お前は家の中で散歩するんだ?]
嘲笑う様な声が聞こえた。

えっ?バレてます?

冷や汗が流れ落ちた瞬間、ピンポーン♪玄関から音がした。

ま、まさか・・ね?

ガシャンッッ!!!!!!
えぇっと、あのぉ。
なんか今凄い音したんですけどぉ〜?

「オイッ、銀時居るんだろっ!!」
って玄関蹴り壊した音かよ!!!
つか、不法侵入じゃ?
ポカーンとしている間に目の前に現れた晋助。
早技だ。

「へぇ〜やっぱりまだ続いてたんだ?」
睨みながら言われたセリフ。
晋助、あの、眼が怖いですから・・・。

「道理で俺としないワケだ」
晋助とはまだキスしかしてない。

「へぇ〜お前まだ手ぇ出してなかったんだ?」
ギロリッ、睨み合う2人。

あのぉ〜銀さん逃げても良いですか?

ソロリソロ〜リ、ゆっくりドアの方に後退する。
んがぁ
「銀時ぃ、逃げんなよ?」
クックック、不気味な笑いをされた。

あっ、やっぱり無理ですかぁ。

・・・って、ちょっとぉ〜?
突然何してんの?

突然上着を脱いだ晋助。
何すんだ?
「晋助?」
訝しげに呼んでみた。

「なぁ銀時」
耳元に寄せられた唇。
「お前が今誰の物か分からせてやるよ」
低くて色香たっぷりな声色で囁かれ、ゾクリ震えた。

「優しくなんてしねぇから覚悟しな?」
ニヤリ嘲笑う晋助。

って、まさか。
ソレってアレですか?
此所ですんのか?
ちょっ、落ち着けって、晋助〜!!

「取り敢えず移動しよ?此所土方の部屋だし。それに玄関修理しないと、ね?」
必死に逃げる俺。
が、逃げられる筈もない。
結局その後
「ちょっ、マジ勘弁してーーーっっ!!!」
俺は土方の目の前で晋助に抱かれた。

てか、玄関壊れてるから声ご近所に丸聞こえなんですけど〜?

ほんっと最悪・・・。




「で?どっちが良かった?」
聞くかよ、普通?
「土方」
「もう1回しても良いか?」
いえ、ご遠慮させて頂きます。
眉間に深い皺を作りながら
「強姦はないだろぉ〜がっ!!」
怖い声で言い返した。
「お前が悪い」
いや、確かに悪いがお前も悪いぞ?

「なんで土方の方が良かったんだ?」
不服そうに晋助が聞く。
バカか
「強姦されて感じるかよ?」
当たり前の事聞くな。
「ならもう1回普通にするか?」
あの、すみません。取り敢えず場所変えてくれません?
「今はヤダ。ていうか、移動したい」
「分かった」
てなワケで、俺達は俺の部屋に移動した。


辿り着くなり
「お前は今誰が好きなんだ?」
晋助に聞かれた質問。
「え〜っと晋助?」
無意識に語尾に?マークが付いてしまった。
「何故疑問系」
ん〜っと、何ででしょう?
「コイツの事どう思ってる?」
土方を指差しながら問われ
「好、・・・えぇっと・き、嫌いじゃない、かな?」
慌てた。
「動揺しまくり。つか、最初好きって言い掛けなかったか?」
めっ、滅相もありませんんんっ。
ヤバい俺焦り過ぎ。

「俺は好きだぜ?」
あ、あの土方。話ややこしくなるから黙ってて?
「俺との方が相性良いよな?」
はい。当たってます。
けど、今は黙ってて?
「銀時」
呼ばれた名前。
晋助・・・声怖いです。

「ならさ、1ヶ月3人で付き合ってみないか?」
だ〜か〜ら〜黙っててくれませんか?土方。
「良いぜ」
って何ぃ!?
何勝手に話進めてんの〜?

「1ヶ月後、俺か土方か選べ。まっ、最初っから勝負は決まってるけどな?」
「はっ、んなのやってみないと分かんねぇだろうが」
「へぇ〜。一度フラれておきながら大した自信だなぁ?おい」
「俺絶対お前に負ける気だけはしねぇんだけどな?」
「一回負けてんだろうが」
「んな昔の事なんか覚えてねぇよ」
「ふぅ〜ん、お前馬鹿?」

お〜い、何2人で盛り上がってんですか?
俺の意見は無視ですか〜?

「1ヶ月後絶対選ばせてやるからな」
「銀時、お前は俺だけのだよな?」
「えぇっと、ソレ断ったら」引きつりながら言い掛けた途端
「ダメだ」「ダメに決まってんだろうが」
同時に言われたセリフ。
「無」無理と口を開いた瞬間
「無理じゃねぇよな?」
笑い掛けられ
「はい」
返事をしてしまった。
笑顔怖いよ晋助。


こうして、俺達は1ヶ月3人で付き合う事になった。

が、なんかもぉどうでもいいや・・・。
既に投げやりになっている自分が居た。

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あきゅろす。
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