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W-V
「俺を見ろ銀時」
ギリィッ、強い力で捩じ伏せると、銀時はガタガタ震えた。

何?
そんなに怖いのか?
俺が、怖がらせてしまったのか?

そぉっと優しく髪に触れると
「俺はトシじゃねぇよ」
今度は穏やかに告げた。

「もう会えないの?」
ったく、どうしてそんなに迄アイツに拘る?
「そんなにアイツが好きか?」
コクリ頷くと
「好き」
小さく照れながら言われた。

なんか変な感じだ。
嬉しい様な悲しい様な、何とも言い難い感覚。

ポロポロ止めどなく流れる涙に口付けると
「俺じゃダメか?」
信じられないセリフが口から飛び出した。

何だ?今のセリフは。
今の、俺が言ったのか?

自分で言ったセリフに驚愕した。

「土方!?」
勿論銀時も驚いている。

無理もない。
俺だって、どうして自分がこんなセリフを言ったのか、全く理解出来ない。
だけど1つだけハッキリ分かる事がある。

「誰にも渡さねぇ」

「お前は俺の物だ。初めて会った時からずっとな」

初めて目が合ったあの瞬間から、お前は俺の物なんだよ銀時。

って、なんかコレって告白っぽくねぇか?
なんで俺こんなセリフ言ってんだよ?
マジ理解不能。

でも、真っ赤な顔で涙ぐむ銀時が物凄く可愛いから
スッゲェ不愉快だが時々なら言ってやっても良いかもな?

再び無理矢理唇を奪うと
「っ、ふぁ・・ん。」
漏れる可愛い声。

ああ、マジで止まんねぇ。
どうなってんだよ?俺。
コイツが抱きたくて堪んねぇなんて。
スッゲェ可愛くて
愛しくて
大事にしてぇなんて。
マジ有り得ねぇ。

ああ、そうだ。
多分気の迷いに決まってる。
こんなのただ溜まってるだけだ。
そうじゃねぇとおかしいだろ?

「あっ、土方ぁ・んっ。もっと・っ。ね・もっとして?」
つっ!!
なんだよ。
何?その顔。

ほんのり赤く染まる頬。
欲に染まった潤んだ瞳。
首に絡まる細い腕。
引き寄せ耳打ちされる甘ったるい声。

ったく、コイツはぁ〜
どうなっても知らねぇからなっ!!

「後悔すんなよ」
ギロリ、軽く睨み忠告したが
「しないか・らぁ・っ。お願っっ!!」
キスを仕掛けながら言われ
プツンッ
我慢の糸が切れた。

そしてその後はただ
がむしゃらに抱いた。

「ひぁっ。あぁあっ!!」

「やぁ・っ、あぁぁ・っ。もっと優しくしてぇ・・・っ」

バカか?
俺はお前の好きなトシじゃねぇんだ。
ソイツみたいに優しく抱けるかよ。
優しくしたら嫌でも思い出すだろ?アイツの事。
そんな事させるかよ。
今お前を抱いてるのはアイツじゃねぇ。
この、俺なんだよっ!!!

「銀時、2度とアイツの名前は呼ぶな」
勢いを付け、思いっ切り最奥を突くと
「ヒアッ、アァアァァァァァッッ!!!!」
銀時が悲鳴を上げた。

「一瞬でも俺以外の事考えるな」
ギリギリィッ、強く握る手首。

「もし考えたら・・・・・・そん時は・殺してやるよ銀時」
甘い声で耳打ちすると
「つぅっっ!?」
手首の痛みで顔をしかめ、怯えた瞳をしていた銀時が
「良いよ・・・・・・殺して?」
泣きながら呟いた。

ちょっ、今のヤバッ。
コイツマジ可愛過ぎだよ。

クスリ、耳元で笑うと
「覚悟しとけよ?銀時」
冷ややかな笑みを浮かべて、中挿を再開させた。



「嫌ぁぁああぁ・・・・・・っ!!」

「やぁああああああぁぁっっ!壊れちゃ・っ!!!」
容赦ない突きに銀時が涙を流す。

「スッゲェ音」
濡れた音と嬌声。
激しく俺を締め付け、物凄い快楽に導く身体。
可愛過ぎる顔。

ああ、お前は俺を惚れ殺す気かよ?


その後は、銀時が気絶する迄・遠慮なしに抱き続けた。




スゥスゥ、意識を手放し、眠る銀時。
『寝顔も綺麗だな』
フワリ柔らかな髪に触れる。

「・・・土方ぁ・・」
って、寝言かよ?
「好きぃ・・・」
ハッ、寝言で迄何言ってんだよコイツは。
マジで可愛過ぎなんだよバカ野郎。

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