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X-V
「土方好きぃ」
何度も名前を呼びながら、好きだと告げた。
甘い甘いキスを数え切れない位繰り返していたら
『えぇえぇぇええええぇ???』
意識が消えた。


・・・・・・・・・・・・・・・最悪。



目が覚めると、土方の腕の中。

あ〜あぁ、折角のチャンスだったのになぁ。
いつの間にか保健室だしさ。

下半身に響く鈍い痛み。
明らかに何があったか一目瞭然。

悔し――――――!!!!
何で覚えてないんだよ。
何気絶してんだよ。
マジ勿体ないからぁっっ!!!

「スッゲェ可愛かった」
嬉しそうに微笑まれ
「ごめん。キスした時から意識朦朧で覚えてない」
シュンとしながら呟くと
「又してやるよ」
ニッコリ微笑まれて、物凄く嬉しくなった。

「次はねぇから安心しな銀時」
ガラガラガラァ、保健室のドアが開き
『ちょっ、何で居んの?』
晋助と沖田くんと桂が入って来た。

すかさず
「ごめん俺土方が好きだから」
ゆっくり3人の顔を見ながら謝った。

「だから何?」
「知ってるし」
「別に気にならないぜ」
『・・・ぇ・っ』
普通に返され
「俺土方と付き合うからね?」
引きつりながら告げた。

んがぁっ、
「だから?」
又返された。

え・・・、いやね、その、だからと言われましても。

「その、キスとかもぉ出来ないからね?」
一応言ってみた。
「何で?」
『何でって、オイ』

「俺ら全力で土方阻止するし、今迄通りで良くね?」
良くありません。

「銀時さん欲求不満になりやすぜ?」

え!?

「そうだな。毎日毎日俺達が抱いてたんだ。今更土方だけで我慢出来る筈ないな」

我慢って何言ってんの?桂。

「土方さんには触れさせるつもりなんてサラサラねぇし」

サラサラないって沖田くん???

「まぁこれからも今迄通りって事で」

お〜い。何勝手に決定してんの。

俺の意見無視ですかい。


翌日。
「可愛いなぁ銀時は」
朝から抱き付きながらキスを仕掛けて来る桂。

ベリリィ、音がしそうな位思いっ切り引き離して俺を抱き寄せる晋助。

「銀時さんは俺の物でさぁ」
グイィッ!!痛ぁ―い力で強引に沖田くんに引き寄せられる身体。

もぉいい加減にして下さい。

土方蚊帳の外だし。




結局その後、3人のせいで余計土方に近付けなくなった俺。

今迄とあんまり変わってねぇ!!!!

土方ぁ!!チラリ横目で見詰めると
《好きだよ》
受信したメール。

前言撤回。
少し進展しました。

《俺もスッゲェ好き》
返信すると、ニッコリ微笑まれた。

確実に続きそうな3人の妨害。
けれど今は、もうこれだけで、充分過ぎる程・俺は幸せ。

《大好きだよ。土方》
もう1度送信し、微笑んだ。

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