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X-T
【Act.5】


『あれ?』
目が覚めると保健室。
なんか俺殆ど毎日来てないか?ソレも沢山。
俺って常連?

「大丈夫か?」
隣りには手を握る桂。
ずっと握っててくれたのか?
って重症患者じゃないんだからさぁ。
大袈裟だと思いながらも嬉しい。

「ありがとう」
ニッコリ微笑むと、物凄く嬉しそうに笑われた。

「帰るぞ」
声と共に抱き抱えられ
『はぁ!?何故に姫抱き?』
「あの、ヅラ?」
顔を覗き込むと
「疲れてんだ。甘えとけ」
極上の笑みが返って来て、真っ赤になってしまった。

・・・・・・・・・不覚。
一瞬ヅラが格好良く見えてしまったなんて。
恥ずかしいから絶対言ってやんねぇ。


ガチャガチャ合鍵で鍵を開け、桂は遠慮なく俺をベットに寝かし就けた。

何故か桂と晋助と沖田くんは合鍵を持っている。
誰にもあげた事ないのになぁ。
勝手に作ったのか?
不思議だ。
哀しい事に土方は、3人に牽制されてるのか持っていない。

あのさぁ本命が持ってないってどういう事ぉ?

絶対オカシイから。
いつか絶対両想いになって持たせてやるからな!!
密かに野望を胸に抱いた。

「ゆっくり休めよ」
優しく頭を撫でると、桂は帰宅した。
3人の中では桂が一番まともかもしれない。
他の2人だったら絶対弱ってるのに付け込んで、何かしら手を出してくるに決まってる。
まぁ、ドチラにしろ今日はもう出来ないけどな。

ゆっくり瞼を閉じると、あっと言う間に俺は爆睡した。


翌日。
「おはよう」
挨拶をしながら教室に入ると
「おはよう銀時」
土方と目が合った。
珍しくあの3人が居ない。
『やったぁ。スッゲェツイてないか?今日』
大喜びで近寄ると
「おはよ銀時」
背後から抱き付かれた。
『やはり無理でしたか』
背後の高杉を見上げると、チュッ、キスされた。

あ〜あぁ。土方固まってるし。
多分今日も3人に絡まれるんだろうなぁ。

登校してきた沖田くんや晋助にセクハラされまくりながら、フゥー、溜め息が零れた瞬間
「何膨れてんだよ」
「折角の美人が台無しでさぁ」
膨れっ面をからかわれた。

つかオカシクね?此所共学だぞ。
女子も沢山居るんだぞ。

晋助も沖田くんも桂も土方も皆美形だ。
どうして俺とばかり居るんだろう?
皆異常な位モテてんのにさ。


そういえばこの前女子に変な事言われた様な?
《応援してます。ドンドン絡んで下さいね》
って。

つか、何を応援してるんだろう?

《コレ貰い物でさぁ》
確か以前沖田くんも変なジュース貰ってたし。
なんか俺と使えって言われたらしい。

使用されてびっくり。
媚薬でした。

皆さん良いんですか?
自分の好きな人が男と絡んでんだぞ。
妬まないのか?

勿論女子に聞いた事ある。
嫌じゃないのかって。
そしたら、自分以外の同性の彼女が出来るのは嫌だけど、俺とだったら許せると言われた。

ワケ分かんねぇよマジで。

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あきゅろす。
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