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V-T
【Act.3】


カタン、席に着く。

「1限目からサボるな銀時」
教室に戻るなり不機嫌な桂。
先程迄晋助と屋上でサボってたからかな?機嫌悪いのは。

「ヤキモチ?」
耳元で小さく聞くと
「当然だ」
恥じらいもせず言われ、逆にコッチが恥ずかしくなった。

「銀時お前大分持つ様になったな」
嬉しそうに晋助に言われ
「アレだけ毎日されたら嫌でも付くよ体力」
刺々しく返した。

毎日毎日抱かれる。ソレもしつこく何度も。
つか、よく飽きねぇな。
チラリ横目で見上げると
「んぁっ?まだ足りねぇのか?」
口角を上げられ
「明日迄お預けだから晋助」
冷たく突き放した。




2限目は調理実習。
俺が1番好きな授業だ。
今日はデザートにケーキを作るから余計嬉しい。
上機嫌にエプロンを身に纏うと
「銀時コレ」
ピンクのフリフリのエプロンを手渡され
「お前が着ろよヅラ」
ギロリ睨み付けた。

「あっ、ソレ下せぇ」
はっ!?マサカ沖田くんが着るのか?
受け取る沖田くん。
うん、沖田くんなら似合うかもよ?可愛いし。
「今晩コレ着て奉仕して貰いやす」
小さく小さく耳打ちされ
『何ソレ』
ベタな展開に、溜め息が零れ掛けた。

「ソコサボってないで早くしろっっ!!」
先生に言われ慌てて野菜を切った瞬間
『あっ、やってしまった』
ほんの少し指先を切った。

『あ〜あ、消毒しなきゃ』
そう思い包丁を置き、口元に近付けた。

「ちょっ、ヅラぁ!?」
チュゥッ、先に舐められた。

「ゃっ、バ・カ。ヤメロって」
周囲の目線が痛い。
恥ずかしいぞ?コレ。
「んぁぁっ、ゃぁん」
しつこく吸われ、舐め上げられ
「・ん、もぉヤァッ!!」
クラクラする。

傷口を抉る様になぞられ、ペタリ床に座り込んだ。

ヤバい、腰・抜けた。

「可愛い銀時」
・・・バ・カ。
耳元で甘く囁くな。

ウルウルした瞳で睨むと
「桂お前退場」
先生が桂を実習室の廊下に追いやった。

「坂田。よく石鹸で消毒しとけよ?」
って、先生。ヅラはばい菌か?

「ちょっ、痛い痛い痛いってばぁ」
ゴシゴシ沖田くんに洗剤で洗われ
『ヅラのバカ!!』
廊下に殺気を送った。
つか、何故洗剤?
石鹸使えよ頼むから。

「綺麗になりやした」
満足した顔でタオルで手を拭く沖田くん。

いや、あの、血出てるし。
逆に悪化したし。

「先生。保健室行って来やす」
え!?って、オイ。
「キチンと戻って来いよ?」
先生の声が遠くで聞こえる。

無理矢理保健室に連行される俺。

なんかスッゲェ嫌な予感するのは気のせいか?
保健室、1人で行くのはダメですか?
ていうか、行きたくねぇ〜っっ!!!

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