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※この作品は、銀魂捏造パロになります。


「コレ何だ?」

勝手に万事屋に入って来た土方。
手には分厚い本。

「あっ?それ松陽先生から貰ったヤツ」
因みにスッゲェ大切な指南書。
「コレ限定品とか?」
軽く上に持ち上げる土方。
「高杉とヅラも持ってるよ」
ケロリ言った。

その瞬間
「コレ捨てていい?」
すっごくふざけた事を言われた。

「はぁあ!?」
って、何言ってやがる!!
コレは大事な思い出なんだよっ!

「お揃いってのが気に食わねぇ」
って、何その理由。

「お揃いが良いならお前も何か合わせりゃ良いだろ?」
バカだろ、お前。
「勿論揃えるが、アイツらと一緒ってのが許せねぇ」
って、ヤキモチかぁ?

「とにかく、コレは捨てろっ!!」
何ソレ?
「嫌だ!!」

当然の如く、言い争い勃発。

「返せよっ!!」

ついには奪い合いに迄なってしまった。

ガツッ!!!!

「痛ぁ〜っ」

思いっ切り何かにぶつかった。

と同時に

バシャッ

零れる液体。

「あぁあぁぁ―!!!!」
・・・・・・絶叫・・・。

「悪い」
殆ど飲んでいなかった為沢山零れたラーメンのスープ。

「って、結局コレゴミ箱行きじゃん」

嘆きながら俺はラーメンのスープ塗れの指南書を持ち上げた。

あ〜あぁ、折角今迄ずぅ〜っと大切にしてたのにさぁ。
なぁ〜んて事してくれんだ、コイツはっ!!

「代わりに何か好きなヤツ買ってやるよ。勿論お揃いで」

結果的に自分の思い通りになった土方は、何処か嬉しそうだ。

あ〜もう。
スッゲェ高いヤツせびってやる!!
俺は心に誓った。


それからスグ、俺は・・・・・高杉に逢った。

つか、どうして敵に回ってんだ?
昔は仲間だったのにさ?
少し淋しい。

「お前指南書は?」
やはり聞かれた。

ヅラの口から指南書のフレーズを聞いた時から、聞くな聞くなって願かけてたのにさぁ。

「ラーメン零して捨てた」
出来るだけ普通に言った。

本当は愚痴りたかったけど、覆水盆に返らずだしさぁ〜?

「何っ!?」
案の定ヅラは激怒した。
俺達にとって、この本は・物凄く大切な宝物だからだ。
「折角お前とお揃いだったのにっ!!」
って、・・・はい〜?

「そうだぞ、銀時っ」

ん!?

今なんか声した?

「って、えぇええぇ〜!?」

俺は思わずヅラに抱き付いている手を外しかけた。

「おい、銀時危ないだろっ!!」
ガシッとヅラが俺を抱き寄せる。

「ヅラぁ〜」
「ん?」
「なんか・パラシュートの上に、何・か居るんですけど〜?」
怖くて見上げれない頭上。
「ん?脱出してスグだったぞ。乗って来たの」
って、お前知ってたんかよっ。

トンッ

着地後

「おい、銀時っ。いつまでソイツに抱き付いてるっ!!」

怒った高杉。

もぉ―!!
高杉ウルサいっ!!

「今からお揃いの買いに行くぞっ」
って、ヅラぁあ!?

勝手に話進めんなっ!!!

その後、仲良く?3人でお買い物。

つか、指名手配人。
堂々と買い物して、大丈夫なのか?

「コレ箪笥にでも閉まっとくか」
どうでも良さげに言う高杉。

「そうだな」
って、―――オイッ!!!!

「もっと大事に扱ぇえ〜っ!!!!!!」
その日、江戸中に・俺の叫びが響き渡った。



指南書は、大事にしましょう。


【後書き】

とある話を観た時に思い付いた捏造ネタです。
銀時が大事な物にラーメン零すワケない!!

なら誰かに零れた→やっぱ土方〜?

ってな感じで、土方登場しました。


この話に出て来る高杉様は高杉様ではなく、バカ杉様になっています(´□`|||)
高杉様大好きなのにぃ(;゚ロ゚)


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