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V-T
「なぁ銀時。ソレ、何だ?まさか・・・・・・・・痔・?」
「ちげぇよバカッ」

「て事はまさか、ヤり過ぎ・とか?」
「バッ、バカッッ!!!んなの朝から聞くなっっっ」

クッソォ〜。晋助の馬鹿野郎。
俺に恥かかせやがって。
マジ殴るっ。


結局昨日は、あれから数え切れない位抱かれた。
一体俺は何回イッたのだろう。
マジ分かんねぇ。
つか、スッゲェ疲れた。

一睡もせず一晩中するって、どんだけ絶倫なんだよ。化物か?

そのせいで痛くなった後孔。
痛くて座るのも苦痛だ。

で、ドーナツ型クッション持参で登校になったってワケ。

心配そうな顔で痔の心配はされるし、図星を言い当てられそうになるし。もぉマジ恥ずかしい。
ヅラのバカ。ドーナツ型クッション位で変な心配すんな、見て見ぬ振り位してくれよ頼むからさぁ。

ていうか、次から絶対手加減しろよ?晋助。
ギロリ睨むと
「んぁ?まだ足んねぇのか?流石に此処じゃあ邪魔入っから移動する迄我慢しろよ?」
「なワケねぇだろうが」
激しく見当違いな返答をされた。

晋助。俺マジまだ痛くて出来ないんで勘弁して下さい。

プイッ、逸らした目線。
クックックッ、愉快に笑われ
『え?』
慌てて視線を戻した。

何?俺なんか変な事言ったか?

「移動が嫌だなんて。そっか、お前見られんの好きだったな」
はい、コイツバカ決定。

「じゃなくて。お前のせいで、もぉ出ねぇって言ってんだよ」
「へぇ〜。折角だから出なくてもイける様調教してやんよ」

「やはり昨晩」
あっ、しまった。

桂の呟きが聞こえ、漸く自爆してしまった事に気付いた俺。

激しく向けられる周囲の視線に堪えられず
「晋助のバカッ」
教室を飛び出した。


ふぅぅーーー。屋上に着くなり出した溜め息。
土方が気になった。

前迄は晋助とした翌日全然気にならなかったのに、今はスッゴイ気まずい。
やっぱヤキモチ妬いてくれたりすんのかな?
それともスルー?

って、ダメだダメだ。
数日後には殆ど毎日こんな感じになるんだ。イチイチ気にしてたら白髪んなっちゃうよ。
まぁ元々色近いからバレないかもだけどさ?

ああ、あと何日なんだろう。後でカレンダーで確認しなきゃな。
多分もうそんなに時間残ってない筈。
晋助を選んだら土方どんな顔するんだろう。
スッゴク傷付くんだろうな。
いや、怒るかもな。
もう気軽に話し掛けたりもしてくれなくなるのかな?
・・・・・嫌・いになる・のかな?
嫌だな。ソレだけはスッゴク嫌。
土方に嫌われたら俺、哀しくて寂しくて苦しくて、ダメになっちゃいそう。
ましてや俺と別れた後、他の誰かを選んだら?
多分俺、絶対おかしくなる。
でも、晋助を傷付けれない。
晋助を傷付ける位なら、俺が・壊れた方が良い・んだ。




「なぁ〜に暗い顔してんですか?」
「うわっ!?」
ちょっ、新八。突然現れんな、びびるから。

「って、泣いてるんですか?」
うっ!!!

「ちっ、違っ。コレはその、さっき欠伸してな、ソレで潤んだんだって」
ハハハハハ〜ッ、取り敢えず誤魔化せ〜?

「銀さん又1人で悩んでたんですね」
あ〜あぁ、やっぱ新八は誤魔化せないか。

「前迄はさ、晋助とイチャついても土方気にならなかったんだ。でも今は、スッゴイ反応が怖い。いっつも嫌われたらって考えてしまうんだ」

ポンッ、頭に置かれた手の平。
「大丈夫。それ位で嫌いになったりしませんよ。イチイチ気にしなくて良いんです。銀さんは銀さんの好きな様に行動すれば良い」
「えっと、それって?」

「周りに気を使い過ぎたら疲れちゃいますよ。もう少し自分に素直になって下さい」
自分に素直に?

「土方さんと居たいんなら居れば良い。気持ち伝えましたか?土方さんに」
気持ち?

「好きなら好きって、素直に伝えれば良いんですよ。そうでないと、絶対後悔します」
素直に伝える。
そうだな、新八の言う通りだ。
何グダグダ暗く考えてんだ俺。
思い詰めて落ち込むなんて、時間勿体ない。
時間ないならせめて、出来るだけ長く土方と居よう。
側に居たいなら居れば良いんだ。

「ありがとう新八。少しスッキリした」
ふわり微笑むと
「やっぱ銀さんには笑顔が一番似合いますよ」
ニコニコ笑われた。

あ〜、新八、お前ほんっと良い奴だなぁ。
マジお前は俺の理解者だよ。
って、オイ。

「ん!?んんんんんんーーーっ」

前言撤回。

「ご馳走さま。銀さんは笑ってる方が可愛いですよ♪」

「何しやがんだっっ」
「え?キス」

こんな事すんならもう二度と相談なんかしねぇからな、バカ。

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