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Y
《Act.6》

【ポッキー4】


※土銀(土方ヘタレver.)


「銀時新商品出たぞ」
ニコニコ笑顔で万事屋に訪れた土方。
手にはポッキー。

コイツまだ懲りねぇのか。
アホだな。
溜め息通り越して感服するよ全く。

土方は新しいポッキーを発見する度俺に逢いに来る。
何故だ?

「今回はモンブランだぞ」
そう言われ
『秋だからな』
頷きながら奪った。

「一緒に食べる?」
ニッコリ微笑むと
『オイオイ何考えてんだよ?土方』
土方は熟した林檎みたいに真っ赤になった。


って、やっぱりこう来るか。

ポッキーを1本手に持つ土方。
所謂ポッキーゲームってヤツだ。

ほんっとお前ベタ好きだな。
多分土方は成功する迄チャレンジしてきそうだ。
あ〜もぉ仕方ない。
付き合ってやるか。
カプリ、ポッキーのチョコの先端を口に含んだ。

カリカリカリゆっくり食べ進む俺。
「んっ、土方ぁ」
重なり合う唇。
「ぁ・んっ、甘ぁい」

とかするワケねぇだろ?バカ。


ワクワクしながら土方が反対側を口に含んだ。

ニヤリ笑うと、パキンッ、器用にチョコの部分だけを折り取りパクパク食べた。

「・・・ぇ・っ・・・」
うわぁっ、なんか涙目になってるし。
鬼の副長が台無しだよ、もう。

「たまには付き合ってくれよ銀時」
切なそうな声。
今にも泣き出しそうだ。

ったくもぉ、お前ほんっとヘタレだなぁ。
キスして欲しいならしたいって素直に言えよ。

ビシッ、軽くでこピンをすると
「なっ!?」
チュッ。
軽くポッキーを砕きながら、引き寄せて唇を奪った。

「甘ぇ」
嬉しそうにポツリ呟かれる声。

2人で味わうポッキーの味。

「好きだよ、土方」
「銀時っ!!」

「なぁ〜んてね、嘘っ♪」
「ちょっ、ぇえ〜?」

いつもより甘く感じたのは、多分・錯覚。


※この作品はコレの中のポッキーの転載&修正ver.になります。

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あきゅろす。
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