Ⅳ
Ⅳ.神楽
ムシャムシャムシャムシャ。
気が付くといつも素昆布を食べている。
これって依存症アルか？でも無いと物足りない。
「おはようアル」
眠たい目をゴシゴシ擦りながら起きる。
「ああ・おはよう神楽」
私以上に目の覚めていない、まるでダメな大人発見。
「ほらぁ銀さん、シャキッとして下さい」
あ～あぁ又眼鏡が仕切ってるよ。
新八ぃお前はどっかの母ちゃんか？
「新八味噌汁」
寝惚けながらもチャッカリお代わりする銀ちゃん。
私も負けないように食べるネ。
一杯食べて早く大人な女性になって、楽するアルよ。
「定春散歩行くネ」
朝食後、定春の散歩をする事は毎日の日課。
どんな悪天候でも欠かした事はない。
此所、スッゴイ重要、褒めて欲しい所アル。
あっ、玄関の近くに不審者発見。
白いの連れてるからヅラか。
毎日毎日よくもまぁ飽きずに銀ちゃんに会いに来るネ。
コイツもゴリラと同類アルか？
ん？
今度は前方に不審者発見。
両手にマヨを持って、何かニヤニヤ妄想してるヨ。
キモいヨ、怖いヨ。
警察呼ぶヨロシって、アイツが警察アルよ。
ぅっわ、次は後ろから邪悪なオーラ感じたアル。
振り向いたら最後、終日最悪な気分で過ごす事になるネ。
ゴリラといい、コイツ等といい、警察はもう終わりネ。
コイツ等のせいで、地球も崩壊寸前アル。
皆狙いは一緒、あの死んだ魚の様な目した銀ちゃん。
あんなんでも一応私のお気に入りアル。
まだまだ大人に甘えていたい年頃ネ。
マダオだけど銀ちゃんは、たまに甘やかしてくれる、酢昆布くれるアル。
銀ちゃんは、私を甘やかしてくれなきゃダメネ。
アイツ等来たら構って貰う時間減るネ。
アイツ等邪魔アルよ！
だから
「定春Go！！」
「ワンッ♪」
「「っう、わ、ぎゃぁあぁああぁーーー」」
今日も定春で邪魔者を追い払う。
銀ちゃんに変な病原菌移したら潰すヨ？
「行くヨ、定春」
毎日、定春で街灯に群がる害虫共を蹴散らす。
煩いのが減って、銀ちゃんも奪われないで、一石二鳥。
コレが毎朝の日課。
酢昆布同様、欠かせないアル。
【後書きⅣ】
なんかほのぼの。
とりま、誰か神楽の口調教えて下さいorz
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