歯Ⅱ-Ⅱ
「安心しろ。さっき軽く指導して貰ったから」
軽く指導って
マジで不安なんですけどぉ？
涙目になると
「大丈夫だから」
優しく微笑まれ覚悟を決めた
が
「ソコ違うからぁ～っっ!!!」
初っ端から虫歯以外の歯を削られ絶叫した
「あれ？コッチかな」
待て
何不安になってんだよ
「ソコも全然違うからぁ～っっ!!」
再び間違えられ暴れると
ゴンッ!
何か変な音が聞こえ桂が消えた
あれ？
『すみません』
ペコリ頭を下げながらエリザベスが桂を引き取り
漸くキチンと医師に診て貰えた
つか、最初っから医師が診てよ
頼むからさぁ
「で、結局お前は何がしたかったんだよ」
診察が終わり桂を問詰めた
「銀時が歯医者に来るって聞いたから」
はい？
だから何だよ
「歯医者ってスッゴク至近距離になるから」
はぁ！？
「医師に診て欲しくなかったんだ」
何ソレ
つまり俺が至近距離で見られるのが嫌だったからこんな事したと？
「お前バカ？」
呆れながら言うと
「お前を至近距離で見ても良いのは俺だけだから」
唇を塞がれた
「！？」
プチン、何か切れる音がし
バッチーン
思いっ切り頬を叩いた
あっ、なんか少しスッキリしたかもコレ
キュゥ～。ノックアウトされた桂
あっ、力入れ過ぎたかも
覗き込むと
「やっぱり至近距離が一番良いな」
再びキスをされ
「お前バカだろ」
呟いた
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
