歯Ⅰ
【歯Ⅰ】
※土銀
ピンポーン
呼び鈴が鳴り玄関に向かう
ガラガラガラ開けた瞬間目に入ったのは
「何ソレ？」
小さな紙袋を持参した土方
「歯磨きしてやるよ」
は！？
突然何言ってんの土方
ワケ分からず立ち尽くしていると
グイッ、引っ張られ寝室へ連行された
「ぅわぁっ！？」
膝枕
突然強引に土方の膝に頭を置かれた
「何だよもぉ」
プクゥ、膨らむ頬
「今日は歯の日だから」
歯ぁ！？
だから何だよ一体
「たまには磨いてやるよ」
って、子供ですか俺は
呆れていると
「口開けろよ」
命令された
なんかちょっとムカつく
ふと思い出す
そういえば今日はまだ歯磨きしてなかったな
まぁ、たまには悪かないかもな？
素直に口を開いた
約5分経過
まだ続く歯磨き
つか、丁寧過ぎだし
何ソレ
糸？(←DENTAL FLOSSです)
鏡？
舌磨き？
んで何故爪楊枝？
「おっ、こんなん入ってたぞ？」
へぇ～、意外と歯磨きじゃ取れないんだな
初めて知ったよ
感心していると
あれれ？
何故か睡魔に襲われた
あっ、なんかスッゴイ眠いかも
「銀時？」
「お～い、寝るなぁ」
ペチペチ軽く叩かれる頬
「おい」
土方の声が途切れた
目が覚めると布団の中
横を見ると不機嫌な土方が居た
「なんで歯磨きで寝るんだよ？」
少しムスッとしてる
「ごめんごめん。人にして貰うのって意外と気持ち良いんだな」
ニッコリ笑うと
「そうか？」
不思議な顔をされた
「お前もしてやるよ」
笑顔を向けると
「なら頼もうかな」
ポスン、膝に頭を置かれた
「お～い、土方ぁ？」
結局その後土方迄寝てしまい、苦笑した
たまにはこんなのも良いかもな？土方
サラリ髪を撫で口付けた
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