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『隣』
6.阿波路SIDE
今迄突いた事がない位、奥を突きながら前を扱くと
「ぁっ、も、ダ…メ…………ッ」
奏が激しく痙攣しながら物凄く甘えた声を出した。

奏?

「ふぁ、ぁっ、ぁん」

今迄聞いた事ないぐらい甘ったるい声。

まさか、意識飛んだ?

「奏」
呼びながら体勢を変える。
一度抜いてから正面から抱き締めると
「阿波路」
キュッ。抱き付かれた。

ヤバイ、コレ有り得ない位可愛い。

「ね?阿波路。阿波路は俺の事好き?」
「秘密」
「何それ。ズルい。教えて?」
「なら奏は?」
「阿波路が言わないなら俺も秘密〜」

ちょっ、ほんっとヤバイって。
目ぇとろんってしてるし、滅茶苦茶甘えてくるし。
コレ可愛過ぎてヤバイ。

「続きする?」
可愛過ぎる奏に俺は暴走寸前。
「うん。ちょうだい?」
可愛くオネダリされて
「…………っ、奏」
俺は奏の唇を奪った。

壁に奏の背を預け、片足を上げさせてそのまま挿入する。
「ふぁ、阿波路っ」
ピクピク震えながら抱き付いてくる身体。
唇を重ねながら激しく揺さぶった。

ひっきりなしに零れ落ちる甘い声。
この声も表情も全て、俺だけの物。誰にも見せたくないし、聞かせたくない。

「ヤダ、も、出な…い…………っ」
数え切れない位抱き続けたせいで、出る物も出なくなった奏。
対して俺まだまだ元気って、うん、俺奏相手だと絶倫になるみたい。
凄いな俺。怖いわぁ、マジで。

無理言われても止める気等更々ない。

「なら、出さないでイッてみる?」
所謂ドライだ。
「え?」
理解出来ず不思議そうな顔をした奏にキスをすると
「ちょっ、待っ………」
再び行為を再開した。

奥ではなく前立腺ばかりを刺激する。
優しく、時には強く。
「ヤ…ダ、奥。奥も欲しっ」
時折奥も突いてやると
「あっ、キ……タ。もっと、もっと欲しいよ」
強請られるが、奥よりも前立腺がメインだ。
「ヤダ、焦らさないで」
甘える様な仕草が可愛くて、両方共刺激した。

「あっ、阿波路。ぁっ、ひゃぁっ、ぁあ」
ドンドン甘える声が切羽詰まった切ない声に変わる。
「ヤダ、ぁっ、ひゃん」
物凄く可愛い。

ずっと放置していた胸元に唇を這わすと
「やぁ、ひぁ、っあ、ぁっ、つっ!!!?!」
ピクピク震えた後、ガクガク軽い痙攣が起き、
「ヤダ、阿波路、あっ、変っ、ヤラ、オカシクなる…………っ、っあ、ぁ、ひゃぁあっ」
奏が白濁を出さずに逝った。

それからはずっと逝きっ放し。
恍惚とした表情で甘えながら俺の名前を呼んだり、発情した猫みたいな甘ったるい声を出したりと、いつもの奏では絶対に見られない顔が見れた。

何度も逝かされておかしくなったせいで
「ヤダ、見ないで。やぁーーーっ」
失禁迄してしまった奏。
最中有り得ない位中がヒクヒク痙攣しながら締め付けられて、凄まじい程の快楽を感じた。

ダメだ、奏ほんっと可愛過ぎ。

流石に失禁しながらの行為は肉体的にキツかった様で、その後完全に奏は意識を手放した。

ヤバイ、ヤリ過ぎた。
反省した俺は奏を優しく洗い、湯船で温めて浴室から出た。
先に奏を拭き上げ、バスタオルで身体を覆わせ床に寝かせた後、自分を拭き、自室に戻った。

これ以上するのは奏の肉体が持たない。
腕枕をしながら一緒にベッドで寝た。

自分のベッドで奏が寝るって、幸せだな。
可愛い寝顔を見ているウチにいつの間にか自分も目を閉じていた。


意識混濁しながらも奏が俺の名前を呼んで、好きだと言ったのは、奏には秘密にしておこう。

「深月、大好き」

愛し過ぎて、涙が零れた。

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