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『隣』
3.
石鹸で洗われる後孔。
最初は周囲を撫でる様に洗われていたのだが、ツプリ遠慮がちに指を差し挿れられ、1本、2本と増やされた指で中を抉る様に洗われた。

指が抜かれ安心したのも束の間
「!?!??」
2本の指で拡げられ、突然ヘッドを取ってホース状になったシャワーの先端を数センチ入れられ、お湯を流し込まれた。

勿論中に入って来る温かなお湯。
痛みは感じないが、気持ち悪くて堪らない。
抜いてくれと頼むと有り得ない位のお湯を大量に中に入れられた後に抜かれた。

そんな事されたら悲惨な事になるワケで。
「嫌だ、ヤダ、やぁあぁあぁーーーっ」
聞きたくない音と共に胎内から沢山の汚水が排出された。
何故か阿波路はその虐めとしか思えない行為を数回繰り返し、胎内から出る汚水が完全に綺麗な無色になったのを確認すると俺を綺麗に洗い、浴槽に戻した。
で、汚れた箇所を綺麗に洗い流し、自分も洗ってから浴槽に戻ってきた。

「大丈夫?」
労る様聞かれたが
「なワケないでしょ?」
これでケロッとしてたら称賛物だろう。
「スッゲェ疲れた」
グッタリ阿波路に身体を預けた。

これで終わりかと思っていたら何のその。
俺が甘かった。

タオルで身体を拭かれた後、何故か姫抱きされてベッドに連れて行かれた。
勿論拭いた直後だから互いに何も着ていない。
何をされるのか不安に感じていたら
「……んっ」
再び唇が重ねられた。

優しいキスに翻弄されて完全に力を抜いていたら、ゆっくり離された唇。
「ひゃっ」
耳朶を甘噛みされた。

チュプチュプと舐められ、ハムハム食べられ、時折舌先を耳の中に入れられ舐められる。
水音となんとも言えない刺激に
「ん、や、や…らぁ。も、やぁ」
俺は息も絶え絶え状態。
「可愛い。奏、もっと聞かせて?」
初めて聞く艶っぽい声に
「あっ、ん、ぁん、ふぁ、あ」
完全骨抜き状態な俺。

耳を解放された頃には、もう完全に阿波路にハマっていた。

再びキスされた後は全身を綺麗な指と唇で触れられ
「阿波路、阿波路ぃ」
口から漏れるは有り得ない位媚びた様な甘えた声。

胸元の突起だけでの刺激で白濁を溢し、ハァハァ肩で息をしていると
「ヤッ、待って、汚いってばぁ、っ」
阿波路に逝って汚れたばかりのアレを口に含まれた。
今まで琉翔と扱き合った事はあるが、フェラはした事ないしされた事もない。
「ヤダ、ダメ。やぁ……ん、ふぁ、ぁは、ぁ」
初めてされるソレは頭の中がおかしくなる位気持ち良くて
「っあ、…………………………………………っつ!!」
あっという間に俺は阿波路の口内に白濁を吐き出した。

「ごめっ、ごめん、阿波路」
ゴクン、飲み干した阿波路に慌てて謝ると
「ごちそうさま」
物凄く嬉しそうに阿波路は微笑んだ。


何か保湿性の物はないかと聞かれハンドクリームを渡すと、阿波路はソレを大量に掌に出し、自分の物と指に付けた。

「はぁ!?」
何故か俺の胎内に指先を突っ込んできた。

ハンドクリームで滑った指が後孔を拡げる様に動かされる。
なんとも言えない不思議な感覚。
ちょっと、いや、かなり気持ち悪い。

だがそれは、いつの間にか3本に増やされていた指先がある場所を擦った瞬間覆された。

ビクンッ、震えた身体。

ちょっ、何?

ソコを触られる度有り得ない位の電流が身体を流れる。
優しく突かれて
「ひぁっ、ひゃんっ、やっ」
甘ったるい声が溢れた。

どうやら俺はソコが気持ち良いらしい。
何度も探るようやわやわと擦られ、トロンってした時
「やっ」
抜かれた指。
物足りなくてヒクヒク孔が蠢いた。

「欲しい?」
先程迄中に入れていた指を舐めながら、俺の目の前にチラつかせる阿波路。

欲しい。

あの、長くて綺麗な指で中を抉られたい。
もっと沢山触って欲しい。

「なら、もっと好くしてあげるね?」
耳元で囁かれる甘い声。

嗚呼、声だけで逝きそうだ。

「力抜いてて?」
唇を重ねられたと同時に宛がわれた熱くて硬い物。

え?何コレ、指、じゃ、ない。

「……………………………………………………っっ!!!!」

ヒクヒクと待ちわびたソコに入って来たのは指ではなく

「分かる?」
「嘘?ヤダ、おっきい。あっ、ダメぇ……っ」

阿波路の硬く主張した物だった。

初めて挿れられたソレは、指とは全然違って、とんでもない位の快感を生み出した。

先程指で確認された感じる場所を何度も突きながら、阿波路は俺を揺さぶった。

「ヤダ、ダメ、おかしくなる。やぁ、ん、ふぁ、あ、ぁ、ぁあ、あっ」

声が止まらない。
頭の中がグチャグチャで、何も考えられない。

唯々気持ち良くて、好くて、俺は狂った様に快楽に溺れた。


翌朝、俺を抱き上げた阿波路は浴室で俺を綺麗にし
「食べようか?」
朝食の準備をした。

あっ、阿波路料理出来るんだ。
初めて知った。

「奏。約束して欲しい事があるんだ。良い、かな?」
ふわり頬を撫でられた俺は
「良いよ」
綺麗過ぎる顔にうっとりしながらゆっくりその指先に頬を擦り寄せた。


阿波路に約束された事、それは昨日の行為を全て秘密にする事だった。
理由を聞くと
「琉翔に知られたら色々ヤバいからね?」
だった。

元々誰にも言うつもりなかった俺はコクリ頷いた。

それからすぐ受験勉強が始まり、俺達は全員同じ進路に決めた。
部活の合間に勉強をする為、遊ぶ時間が減り、楽しみが少なくなった。
嗚呼、受験なんて無くなれば良いのに。


あれから、琉翔とはキスと扱き合いで止まっている。
時々作り物の様に綺麗な阿波路のと違うグロテスクなソレを胎内に挿れて欲しいと感じたが、誤魔化す様に必死にキスを貪った。

琉翔と戯れた後は必ず阿波路を呼び出した。
物足りなくておかしくなりそうだからだ。

逢いに行けない時は電話越しに満足させられた。
阿波路に言われて自分の身体を触る。
自分の指なのに、阿波路に言われるとまるで本当に阿波路にされているみたいに感じて、その時初めて俺はアナニーで逝き捲った。
なんか俺、色々終わってる。

俺は誰にも秘密を言わなかった。
言うと、もう二度と触れて貰えなくなる様な気がしたからだ。

3人で居る時は今までと一緒なのに、二人っきりになると甘やかしてくれる。
俺は阿波路に完全甘えきっていた。



高校に受かった日、俺は初めて一目惚れをした。

まさかそのせいで、二人を傷付け、苦しませる事になるなんて、この時の俺は微塵にも考えてなかった。


なんて残酷なんだろう?

俺は………………………………愚かだ。

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あきゅろす。
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