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『隣』
0.
深い、深い水の中、ぷくぷく水泡を溢しながら、僕はゆっくり水面に向かう。

いつも其処にあるのは温かくて優しい光。

差し伸べられる手はいつも優しく僕を包み込む。

ねぇ、奏。
君が僕に光を教えてくれたんだよ?

笑顔を、幸せを教えてくれた。
君に出逢わなければ知れなかった幸せ。

優しくて愛しい僕の光。

ねぇ、奏。
側に居て欲しいんだ。
ずっと一緒に居て?

君が居ないと、僕は溺れてしまう。
深い、深い水の中へ、すぅっと。

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