『ガラクタ』 日常(李久SIDE) 「おはよう、李久」 俺の毎日は、るぅの挨拶から始まる。 因みに、るぅとは、俺の婚約者・愛瀬翔。 婚約した日から、どんな時もずっと一緒。 離れるのは、トイレや、何か用事がある時位。 毎日、どちらかの家で一緒に寝ている。 親公認の為、堂々と人目も気にせず俺に触れるるぅ。 毎日親の前だろうがキスする度胸。 るぅに恥じらいは一切ない。 隣の部屋に人が居ようが、お構いなしに抱かれる。 小6の夏から毎日なせいで、俺達の親は、完全に慣れてしまった。 慣れって恐ろしい。 「「行って来ます」」 同時に告げ、手を繋ぎ登校。 周りの目なんて、気にしない。 だって、俺にとって、るぅに触れるのは、息をするのと同じ位当然の事。 るぅが居ない毎日なんて、考えも付かない。 るぅだけを見て、るぅの事だけを考えて、るぅの側に居る。 それが、俺の日常。 [*前へ][次へ#] [戻る] |