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フラテイで現代パロです。
フラウとアヤたんが25歳でテイトは15歳くらいです。
テイト登場せずにアヤたん出てますがしっかりフラテイです(笑)
大丈夫!というお方のみどうぞ!
世間では休日と呼ばれる、のんびりとした日曜日の朝。
休日に大多数のヤツらは買い物に行ったり遠出するらしいが、俺は今、いつも通りの休日、つまり自宅でつかの間の優雅な時間をゆっくり楽しんでいた。
まぁ簡単に言えば家でゴロゴロしてる。
でもいつもとは違うのは来客がいる事。
リビングに向かい合わせに置かれた2対のソファに俺と来客、アヤナミはそれぞれ座っていた。
俺はくわえていた煙草を片手で持ってふー、と白い煙りを吐き出す。
アヤナミは2対のソファの間にあるテーブルに置かれた赤ワインをワイングラスにいれていた手を少し止めて、赤ワインのような瞳で俺を見た。
「どうかしたのか」
「別に。何でもねぇよ」
相変わらず目敏いアヤナミには毎度のことながら感心させられる。
ちら、と時計を見ればもう昼も間近。
そろそろアイツが来る頃か、なんか昼飯作っとかねぇとな。
っつーかちゃんと無事にここまで来られるのか、と俺はふと思った。
何しろあのクソガキのことだ。
いや方向オンチとかじゃねぇ。
それもあるが、心配なのは、ちゃんと引っ掛からずに来られるのか、って事だ。
‥‥‥つまり他のヤツらに。
別に過保護なわけじゃねぇ。
ただアイツは一応顔だけは可愛い部類(性格はネコみたいに気性が激しいけどな)に入るわけで、俺とどっかに出掛けた時でも俺がちょっと離れでもしたら声を掛けられたりするわけだ。
大抵、男に。
この前だって俺が慌てて迎えに行ったら案の定話し掛けられてたしな。
俺には突っ掛かってくるクセにそういう時に限ってオドオドしてるし。
フツー逆だろ逆。
俺はアイツを信じているが、だからこそアイツからは出来るだけ目を離したくねぇんだ。
っつーかずっと俺の傍に置かせて目を離したくない。
‥‥‥なんか自分で言ってて気持ち悪くなって来たぜ。
はぁ、とまた俺はため息をついて煙りを吐き出した。
そんな俺を見て何を思ったのか、微かにアヤナミは笑った。
「心配なのか?」
「‥‥何が、だよ」
見抜かれてる、そう直感で感じる。
敢えて気付かないフリをする俺にまたアヤナミは笑みを深くした。
分かっているだろう、とアヤナミは怪しく微笑みながらワイングラスに口を付ける。
「‥‥‥」
それが全て見透かされてるようで決まり悪くて気恥ずかしくて腹立たしくて俺はアヤナミから視線を逸らした。
「そんなに心配なら首輪をつければいい」
次にアヤナミが言った言葉は俺がむせるには十分だった。
「ぶっ!げほげほっ」
かなり過激な言葉にもちろん俺の顔は引き攣る。
そんな俺とは対照的にますますアヤナミは深く楽しげに笑って。
そんなアヤナミを前に俺は混乱する。
首輪?首輪ってあの首輪か?テイトに首輪?いや、まぁテイトなら似合うかもしれねぇな。待てよ、けっこういや案外イケるかも‥‥‥。
「ってそういう問題じゃねぇ!!」
突っ込む俺にアヤナミは余裕げに口を開いた。
「私なら首輪を付けるがな。首輪を付けて自分の傍にずっと置かせて離さない」
傍にいた方が余計な心配がいらないだろう。
そう言うアヤナミの言葉に少しだけ本気を感じて、コイツならやりかねねぇ、と俺はふと思って若干冷たいものが背筋を這う。
「‥ったく、冗談キツイぜ」
「本気だ」
「‥‥お前、大丈夫か?」
本気で心配する俺にアヤナミは爽やかに「正常だ」と答えて。
「‥‥はぁ」
俺は煙草を持っていない手で、アヤナミがついでくれたもう一つのワイングラスを手に取って口を付けた。
まぁ、でも。
「まぁでも‥‥悪くは、ねぇな」
そう言ってニヤリと笑う俺に、アヤナミもフッと笑った。
大人の事情
(それは大人だけの秘密の会話)
***
fin
黒いフラウとアヤたんが書きたくて玉砕しました(笑)
ここまで読んで下さって本当にありがとうございました。
20090415
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