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バスティン司教に言われたっけ。
「貴方はいつか大切な者のために帝国を犠牲にすることを厭わないだろう」って。
そんな俺に瞳を扱う資格はないって。
そんなことは、ちゃんと分かってる。
帝国が大事じゃないわけじゃない。
ただ、俺にはあいつが必要不可欠で傍にいて欲しくてずっと声を聴いていたくて。
別に俺は愛して、なんて願ってない。
ただ、隣りにいて欲しい。
こんな俺は、国を支えて引っ張っていく資格なんてないって言われるだろうけど、それでもいい。
国より何よりもお前が大切だから。
何よりも守りたいから。
国を統率する資格なんてなくていい。
お前がいてくれたら、それだけで。
それだけで、俺は満たされるから。
お前がいなくなったら、きっと俺もいなくなるんだろうな、なんて思う。
それでいい。
お前のいない世界でなんか俺は生きたくないから。
終焉的交響曲
(お前だけいればいい、んじゃない。お前しかいらないんだ)
***
fin
フラテイでテイト語り。
ここまで読んで下さって本当にありがとうございました。
20090408
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