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Another-2年後のミサキ-本編
3月24日3
風見と赤沢が話しはじめた話は、
 

 実に現実味の無い

  残酷な内容だった―――


3月24日3

今から、28年前、夜見北の生徒にミサキと言う生徒がいた。

性別は不明。ミサキではなくマサキとも聞く。

そのミサキは、何でも出来る人だった。

だからといって威張ったりしないいい人だった。

そのため、生徒はもちろん先生達からの評判も良かった。

ミサキは、3年生になり3組になった。

ある日の事だった…

ある日、ミサキは死んだ。

事故死とされている。

交通事故、飛行機事故と多数の噂がある。

そのことを聞いて、生徒達は悲しみ嘆いた。

が、一人の生徒がこういった。



ミサキは生きている。

死んでなんかいない。

今もそこにいる。



と。

それが、生徒達に広がり、ミサキは生きているふりをしていた。

卒業式にも、ミサキの席が用意されたらしい。

そして、卒業写真を撮った。

後から見て気づいた。

その写真には、

青白い顔をして笑いながら写っているミサキがいた。

そこまでは、皆知っていた。

が、ここからは3組だけの秘密。

その翌年、それは起こった。

クラスの中に死者が紛れ込んでいる。

初めは足りていた机が急に足りなくなったりする。

そんな現象が起こりはじめた。

〈災厄〉も。

災厄とは、毎月クラスの生徒、クラスの関係者から一人以上の死者が出る。

というのが災厄。

毎年あるわけではなく、ない年もある。

クラスの関係者とは、両親、兄弟、祖父母まで関係する。

そんな、災厄を阻止するために対策が考えられた。

クラスに紛れた死者の代わりにクラスの生徒を一人〈いないもの〉にする。

という対策。

実際、この対策で災厄が起こらなかった年があるらしい。



赤沢と風見は本気だ。

この話は嘘ではない。

クラス全体が沈黙に落ちた。

動けれなかった。

怖かったのだ。

自分がいつ、どんな死に方をしてもおかしくないこの状況。

私の運命はここから



  狂った



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あきゅろす。
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