Another-2年後のミサキ-本編
5月20日2
私は風呂に入り、寝ようとした時だった。
携帯がいきなり振るえ出す。
表示画面には永井真月と映し出される。
「もしもし」
「美咲、聞いたよ相瀬さんのこと」
「だから?」
「大丈夫…なのか?」
「平気。まだ始まったってわけじゃないし」
「…ならいいんだ。じゃ」
プツッ
電話は一方的に切られた。
真月も関わらない方が良いと思うし…。
*
真月視点
見てしまった。
相瀬の死を。
たまたま、見ていた風景…。
強い風が吹く…たぶん。
相瀬が走る。
「…っ」
思い出すだけで吐き気が襲ってくる。
美咲達はこれからあんなのを何回目にするのだろうか…。
もしかしたら、美咲がーーー
いけない。
考えては。
俺は美咲を救うと決めたんだ。
だから弱音ははけない。
俺はそう誓って布団へ潜った。
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