Another-2年後のミサキ-本編
5月19日2
シャーペンを持ち記録していく皆。
私は寒気が止まらなかった。
「次は…」
園宮が素早く進行する。
その時だった。
強い風が吹いた。
そのせいで、相瀬の記録用紙が宙を舞った。
「ちょっと!何なのこの風!!」
シャーペンの芯の部分を顔に向けながら勢いよく走り出した相瀬。
いけない。
相瀬の勢いは止まらない。
いけない。
私はイヤな予感でいっぱいだった。
相瀬の足元には大きめの石。
相瀬は気づかない。
「あっ…」
相瀬は案の定つまづき、転けた。
まではよかった。
相瀬の左目には、シャーペンが刺さり貫通していた。
血だまりができる。
「あ…あぁ…」
言葉にならない声を発しながら手足をドタバタ動かす。
皆、固まっていた。
相瀬の動きが止まった。
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