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Another-2年後のミサキ-本編
4月31日4
第二図書室は誰もいなかった。
この雰囲気嫌いじゃないかも。
私は窓際に近い席に座った。

刻々と時間が過ぎていく…

「おや、客人とは随分と珍しいな。」

いきなりカウンターの方から声がした。
白髪頭にボサボサな髪を無造作に束ねている髪型。眼鏡をかけていて、顔はハンサムに近い顔立ち。

「君は…たしか、三年三組の生徒…だったかな。」

「貴方は…」

「千曳だよ。この第二図書室を任せられてる、司書の千曳。」

白髪のおじさん?は千曳と名乗った。

「千曳…先生?」

「先生は止してくれ、さんでいいよ。」

「じゃぁ、千曳さん」

千曳さんとそんなどうでもいい会話をしていたら時間が無くなっていった。

キーンコーンカーンコーン

帰りのHPの始まりを告げるチャイムが鳴った。

「おっと、今日はこれでお開きのようだね。」

「はい。それでは…」

「えっと、君の名前は?」

「最島美咲です。」

「あぁ、そうか。また来るといいよ、最島くん。」

その言葉を聞き、私は三組へと向かった。



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