拍手お礼3
お礼SS:蓮ホロ
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「な、どっか行こうぜ」
「一人で行け」
木枯らし吹く冬の月。こたつでテレビを流し見る日々にも飽きてきたホロホロのささやかな提案は、いともあっけなく一蹴された。
「んなこと言うなよ。デートしようぜデート!寒いなら手ぇ繋いで行きゃいいし」
「ハッ」
「……」
それで俺になんの得がある。とでも言わんばかりに鼻で笑って、蓮はこたつ布団に肩まで潜り込んだ。ホロホロは溢れ出そうになる文句をなんとか飲み込むと、代わりに長いため息を吐いた。
「ねーこはこたつで丸くなる、かぁ」
そうして何気なくつぶやいた童謡の一節が、どうやら蓮に火を着けてしまったらしい。
「…何が言いたい」
蓮はホロホロの隙だらけの胸板に飛び込んで絨毯に押し倒すと、馬乗りになって勢いのまま、白い首筋に噛み付いた。
柔い皮膚を強く吸い上げ、歯を立て、そして労るようにゆるゆると舌を這わせれば抵抗の言葉がすぐに甘い吐息に変わることを蓮は知っていた。
「ネコは 貴様だろう」
唇を離し、口の端を吊り上げて堂々と笑う蓮は満足げだった。
首筋の赤い刻印を慌てて手で抑えたホロホロは、耳までまっかに茹で上がっていて。
「…ああ。お前は虎だな!!」
これでもう外出できない。
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寅年=虎=蓮=肉食=アッー…おめでたい頭しててすみません。
〜10/11/26(長い)
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