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古き記憶の再生
即刻問題発生って……1(+α)
私は今……隣の席のヤツに所詮顎クイをされている



優紀「離してくれませんか?」


?「俺の話聞いてた?」


優紀「挨拶は返しましたけど……(目立ちたくない、さっさと離せ)」


?「俺は挨拶する時は人の顔を見ようね、って言ったんだけど」


優紀「あぁ、すみません。前半聞いてませんでした」


?「ふーん……」



ジロジロ見ないで欲しい
あと早く離せ、クラスのヤツらの視線が痛いんだよ
さっさと離しやがれ
あと顔が近い、マジで離れて……



?「そっか、ごめんね。いきなりこんな事して」



そう言い、顎から手を離し謝ってくる



優紀「別に……(あからさまに、笑みが偽物……という事は………)」



そこまで思い、考えるのをやめた
こいつの目を見てると、見透かされてる気がする



ツナ「俺は沢田綱吉、みんなからはツナって呼ばれてる。」


優紀「(名乗った方がいいのかこれ…)…………藤崎、優紀。呼び方は沢田さんに任せる」



言いにくい、沢田さんって呼ぶのが言いにくい…
というか担任はまだ来ないの?
こいつと話すのが面倒臭いんですけど、話せば話す程……
自分のことがバレる気がする



ツナ「よろしく、優紀」



ちょっと待て、いきなり呼び捨て?
しかも名前呼び?どういう神経してんだコイツ
極力、関わりたくない……




キーンコーンカーンコーン…




私の願いが届いたかのように、チャイムがなる
話したくないのもそうだが……ダメだ意味無い
コイツ隣じゃん、何があってもコイツが隣だったら意味無いじゃん
無視するのも、怪しまれるし……柚木、助けて(切実)















*ツナside*




高校の入学式の日の事だ。



俺は、並中を卒業して地元の高校に入学した
まあ、俺の知り合いも入学したんだけど…



?「おはようございます、十代目!!」


?「よっ!ツナ」



この二人は、その知り合いの内二人だ
名前は……



ツナ「おはよう、山本、隼人」


獄寺「今日は絶好の入学日和っすね!!十代目が輝いて見えます!!」


山本「なんだ、ツナが笹川兄に見えんのか?獄寺」


獄寺「ばっ、ちげーよ!!変な解釈すんな野球バカ!!」



この二人は変わんない、か…



ツナ「じゃあ、行こうか。入学式当日に遅刻したくないし…」



それぞれ、返事をして
並盛高等学校へ、足を進める。













並高に着いて、クラスを確認する
A組、か…
中学もずっとA組だった様な……



獄寺「十代目!!オレ達も一緒のクラスっす!」


山本「ここまで同じクラスってなると、ちっと不気味だな♪」



山本…怖い事に音符を付けないでよ……
あと、爽やか過ぎるだろ…



ドンッ



?「っと、悪ぃ………って、あ」


ツナ「?」


獄寺「おいてめぇ!!十代目にぶつかっといて謝罪もなしか!?」


?「いや、謝っただろ。って十代目ってなんだ?」


獄寺「このお方こそ、ボンゴレファミリーの十代目にふさわs「あーあー!!獄寺君!!」」


?「……………変なヤツら」


山本「ん?お前、藤崎か?」


藤崎?「そうだが、お前誰だ?」


山本「ありっ?うちの店に来て、魚のさばき方を親父に頼んだっつー物好きなやつが来たって親父から聞いたんだけどよ……」


藤崎?「あー、それ俺の双子の妹だ。その日は魚だらけで数日は魚を見たくなかったな」


山本「そりゃ災難だったな♪」


柚木「あ、自己紹介がまだだったな。俺の名前は藤崎柚木。因みにA組な」


ツナ「あ、同じクラスだ。一年間よろしくね、藤崎さん」


柚木「敬語なしにしてくれ、あと……さん付けなしな。俺そういうの慣れてねぇんだ」



不思議な人だ、話してると警戒心が解けていく
実際、隼人が喚いてない←オイ



山本「で、その双子の妹はどうしたんだ?」


柚木「あぁ、風邪引いて寝込んでたんだ。んで、熱は下がったものの念のため、な」



アイツ、頑張りすぎるとボロが出てんのに無茶するからよ。心配で今日は休ませたんだ、と続けて言う柚木
双子…か、妹にも会ってみたいな……



ツナ「(え?)」



いやいや待て待て、俺は何を思った?
柚木の妹に会ってみたい?
俺の思考どうなってやがる、他人に会ってみたいなんて……
まるで…………



ツナ「(興味があるみたい、じゃねぇか……!!)」














入学式が終わって、クラスでの学活をして
自己紹介を一人一人する
でも、俺の隣の席のヤツはいない
休みなのだろうか…



先生「次、藤崎優紀。ん?藤崎は休みか?」


柚木「あ、先生。優紀は風邪で休んでます。」


先生「あぁ、そうか……そういえば、お前と双子だったか……なら放課後残ってくれ。」


柚木「げっ、俺居残りかよ……」


先生「嫌そうな顔するな、妹の為だと思えばいい」



先生、それはどうかと思うよ?
って……柚木そうでもなさそうなんだけど……
兄妹思い、もとい双子思い……か。











それであっという間に放課後になって
何故か柚木に止められた
それで、今昇降口で待ってんだけど……



獄寺「一向に来ないっすね…」



うん、隼人が代弁してくれて助かったよ



ツナ「でもいいの?山本、店手伝わなくて」


山本「あぁ、今日は手伝わなくていいって言われてんだ」


ツナ「そうなんだ」


柚木「わりっ遅れた」


獄寺「ったく、十代目を待たせやがって……」


ツナ「いや、俺は気にしてないよ。」


柚木「いや、ホントわりぃ。先生の話が長くてな……あと、妹への見舞い品も貰っちまった;」



担任の先生ってこんな面倒見よかったか?
見舞い品をくれる担任って……



山本「どっちか持つぞ?それじゃ重いだろ?」


柚木「あぁ、わりぃな…」



申し訳なさそうに山本に妹の方の荷物らしき物を渡す
あれ、俺らいらなくね?



柚木「あぁ、あと迷子が居たから連れてきた」


ツナ「迷子?(あれ、やな予感がすんだけど)」


?「ちゃおっす」



…………………………え?



ツナ「リボーン!!?」


柚木「ん?なんだツナ、知ってる子か?」


ツナ「いや知ってるも何も……(なんでリボーンが学校にいんだよ!!)」


リボーン「俺はツナのかてきょーだからな」


柚木「へーすげぇな、つか子供に勉強を教えてもらうってツナちょっと情けねぇぞ?」



最もな事言われて何も言えない!!



ツナ「って、なんでリボーンがここにいんだよ!!」


リボーン「俺はお前のかてきょーだぞ、来てもおかしくねぇだろ」


ツナ「(確かにそうだけど…………見た目を考えろよ!!)」



あーなんで、 リボーンが高校にまで来んだよ!!



柚木「かてきょーも大変だな、俺なんて妹に教えて貰ってんだぜ?イマドキの兄貴が妹に勉強教えてもらうってのも変な話だよなー。」


山本「イイじゃねぇか、双子なんだし。得意不得意あっても不思議じゃねぇだろ?」


柚木「あぁ、まあそうだけどさ……」



なんか柚木の顔が青くなってんだけど
え、なに?どうした訳?



獄寺「顔青いぞ、お前」


柚木「あぁ……まあ、妹の教え方がちょっとな……うん」



めっちゃ気になんだけど!?



リボーン「オメェら、何時まで学校に居る気だ?ヒバリに咬み殺されるぞ。」


ツナ「あ、そうだった。じゃあ、行こうよ」


柚木「おう。それより咬み殺されるってどういう事だ?」


獄寺「知らねぇ方がいいぞ」


柚木「??」



という事で、柚木の家に行く事になる
つーか、なんで俺……柚木を知らなかったんだろ
喋った事もねぇし……妹の方も全然……
今日の俺すげぇ変だ、藤崎兄妹の事を知りたがる俺が居て、妹の事がすごく気になる俺も居て………




俺は恋する乙女か何かかっ!!!!

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