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古き記憶の再生
関わんないでいたのに…4
校舎内に入れば視線が突き刺さる
といっても柚木はのんき極まりなく視線が突き刺さるのは私で。鋭い視線と、嫉妬のこわーい視線が刺さるだけ



優紀「(痛くも痒くないが……はっきり言ってウザい、睨み返してやろうか。それとも黒魔術を唱えようか……)」



私がそんな事を考えている事も知らずにいる柚木はのんき極まりない
私は学校では、地味な子を演じているのでこういう事は毎日ある
たまに1人で行く時があるが、柚木が一緒というのが自然体
ある物語では、こういう地味な子は大抵いじめられるという事が定番だが実際ないのである
まあ、あったら返り討ちにしてやるが……




優紀「で、クラス思い出した?」


柚木「ああ、A組だ」


優紀「………………A組、ね(嫌な予感しかしないんだけど)」



その嫌な予感が当たるなんて、私は思いもしなかった。










−1-A、教室−




柚木「お前の席は、一番後ろの窓側な。因みに俺の席は斜め右の席の隣」


優紀「…………ふーん」


柚木「お前の隣の席のヤツはまだ来てねぇな。」


優紀「関係無い…(窓側で良かった気がする、そしてまだ私の中の警報がなり続けてる。なんでだ)」



そう思いながら、柚木が教えてくれた席へ行く
私が離れれば、柚木は女子に囲まれた
ざまぁない。もちろん助ける気もサラサラない



優紀「……(ここから桜の木が見える…いい場所捉えた)」



鞄を起き、席に着く
眺めもよし。神にしてはいい働きしたんじゃない?
眺めを堪能していると、隣に人の気配を感じた
隣の人が来たのか…まあ、そんなのどうでもいいのだが…



?「おはよう、藤崎さん。」



……………ちょっと待て、聞き覚えのある声だぞ
隣を見たくないので窓を眺めながら挨拶を返す
すると……




グイッ




?「挨拶する時は、人の顔を見ようね。藤崎さん?」


優紀「………………………」



私の視野一面に、見覚えのある顔が広がった
あれ、何で私隣見てるの
え、待ってよ。状況が飲み込めないんですけど



「「「キャー!!」」」


優紀「(うるさ……なんで悲鳴なんか………って、何故か顎に掴まれてる感覚が………)」



状況が飲み込めた、というか…………分かりたくなかった















(なんでこう、運が無いんだろ…)

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あきゅろす。
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