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悪戯書き集
クラゲの話A
零一は500mlビーカーを見てにやついている。ビーカーには海水が入っていてその中にはガラス板がいくつか立てられ、そこに白いゴミのような塊が点々と張り付いている。
「うふふふふ……」
ああ、クラゲちゃんは可愛いなあ。
そう思いながら俺はクラゲちゃんを飼うきっかけを思い出す。
『伊勢くん、クラゲを飼ってみる気はない?』
雨顧問は俺を呼び出してそういった。
『クラゲ…?なんで?』
『あのね、伊勢くんだけ研究が決まってないの。井伊原ちゃんは大腸菌とプラナリア、囲炉裏ちゃんは細胞研究、池崎くんは昆虫標本って決まってるのに』
『……で、何でクラゲ?』
『大学でミズクラゲを飼っている人がいてそれが増えすぎて困ってるらしいの。クラゲの観察を研究にすればいいと思うんだけど』
そんな感じで貰ったミズクラゲに俺はどうしてか知らないが、惚れてしまった。というか、クラゲっつー存在に。
そうだ、名前を付けよう。きっともっと愛着が湧く。

……
………
…………
よし、名字は水斬。名前は…澪果ちゃんだな。
「よし決めた!このクラゲちゃんの名前は水斬澪果ちゃんだ!」

2008/12/22

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あきゅろす。
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