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悪戯書き集
芝居の話@
「と言う事で芝居をやることになったんだ〜」
友恵は唐突にそう言った。
「あーうん分かった予定空けとく」
零一は上の空で答えた。そんな零一に華は即座にツッコミを入れる。
「その前に何でそうなったのかを聞けよ」
「生徒会長に予定をねじ込まれちゃったんだよ。私達が暇に見えたのかな、かな?」
「なら仕方ないよなーさーやろーぜ」
零一は相変わらず上の空だ。
「何をやるんだよ…」
「台本はこれなんだけどね、言葉使いが老人みたいなのと語尾が『だっちゃ』なのと『ですぅ』なのと猫語…何だよねぇ」
「何その偏った特徴!」
友恵の発言に零一が復活する。
「…で、誰が何やるんだよ」
「くじ引きでいいだろ」
零一の目の前に唐突に折り紙が差し出される。藤夏だった。
「くじ。作ったから引いてくれ」
「おお、藤夏ちゃん気が効くねー!って俺『だっちゃ』!?」
「ちゃんはいらない」
そう言いつつ、藤夏もくじを引く。華と友恵も引く。
「オレは…『ですぅ』何て嫌だ!」
「老人みたいな言葉使いが一番マシだよね、良かった〜」
ということは。
「……藤夏ちゃんは?」
今回ばかりは藤夏も呼び方について訂正しなかった。
「猫語」
藤夏の顔が心なしか嫌そうに見えた。

2008/10/18

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あきゅろす。
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