修練場
That's because I love you!(西)
黒分注意!
朝からなまえが起きてけーへん。昨晩から具合悪そうやったしな。風邪か?
コンコン―
「なまえ、もう朝やし起きなあかんよ〜」
布団からなまえが顔を出した。
「ふぁ…アントーニョ…」
…顔トマトみたいやで…熱あるんとちゃう?
「ちょっとおでこだしてみ?」
うわ熱…こりゃやばいなぁ…しかもなまえめっちゃ苦しそうやん。
「今日はゆっくり休み。」
「ご…ごめんなさい…」
あ〜不謹慎にもキュンとしてもうた。
顔トマトみたいやし、そんなウルウルした目で見んといて!
…いじめたくなってまうやろ?
なまえの顔見とったら、弱ってんのは体だけやなく心もやってことが分かってきてもうた。今いじめたら、どないなるんやろ…?
「俺、仕事行ってくるわ。」
「…もうちょっと一緒にいて…ほしい…」
なぁぁぁぁあぁぁあああぁぁ!やばいめっちゃ可愛えええぇぇぇえ…
でもな、どんなに可愛くってもな、いじめたらもっと可愛くなると思うねん。…俺変態なんやろか?
「しゃあないなぁ…」
ベッドの横に腰かけると、ほっとするなまえの顔。俺の考えも知らず、幸せなこっちゃ!
「…まったくなに風邪ひいてんねん。居候の身で仕事さぼって…自分なにやっとるん?」
「ふぇ…ごめんなさい…ごめんなさい…」
「ごめんで済んだら警察はいらんのや。うちには役に立たん子はいらないんやで。」
うわ〜今俺めっちゃキツいこと言うたわ…まぁこれも計算のうちなんやけどな☆
あ〜なまえぽろぽろ泣き始めたわ〜本当になんでも真に受けてかわいい子やねぇ…
「…ちょっと…トイレ…」
あ、俺から逃げるん?逃がさへんで。
よたよた歩くなまえに足掛けしてやった。
ドタッと転ぶなまえ。
「駄目やろ〜こうやって転ぶし寝てたほうがええって。」
抱きかかえてベッドに戻してやるけど、なまえの顔は恐怖に震えてた。う〜ん、ええ顔や!
「…アントーニョ…私いらない子なの…?」
「さっきも言うたやろ?なんか言わせんねん阿呆。」
なまえ?びっくりして声も出ぇへんの?
小動物みたいで可愛えなぁ…
「役に立たん子は黙って寝てろや。」
なまえに乱暴に布団をかぶせて、俺は部屋の外に出る。
これからトマトでお粥作ってやらなあかんねんな。
コンコン―
「なまえ?入るで〜」
返事が無いなぁ…あ…!
「スースー…アントーニョの…意地悪…」
目もと真っ赤にして寝息を立てているなまえがおった。
いっつもこすったらあかんて言うてるのに…
真っ赤な瞼にちゅっと口づける。
「…本当はなまえがおらんかったら、俺駄目になってまうからな…」
こんなこと言うてやらんけど、起きるまで横にいてやるから、お粥冷めんうちに起きてな、なまえ。
ぐだぐだしてすみません。
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