修練場
Wherever I am, I wish your happiness(西)(前編)
*レパントの海戦的な…
「嫌っ!アントーニョ、もうやめてよ!
私があなたの代わりに下るから…!」
「あかんなまえ!後ろに隠れとき!」
「嫌よ嫌よ嫌よ!アントーニョが死んじゃう!そんなの嫌よ!」
目の前のアントーニョは血まみれで、その向こうの、アントーニョと同じ目の色をした男は余裕の笑みを浮かべている。
「おいスペイン。太陽の沈まぬ国も女一人守れないのか?お前も堕ちたもんだな。」
ふふんと笑う得意げな顔。
…でも、私が下らないと、私たち二人が殺されてしまうのは明白だ。
「ここでくたば…「…私が降伏いたします。」
剣を振りかざしたアーサーの前に、私は飛び出した。
「私の国には資源も豊富にありますし、周りを海に囲まれ、貿易もしやすくなっております。私一人で、アントーニョ…スペイン、一人ぐらいの働きはできるかと。」
「あははは!おいスペイン!お前はいい女を持ったな!愚直ないい女だ!
おい、女!その忠誠、これからは俺にも向けてくれよ!」
「言うまでもないこと。」
「あかん!あかんなまえ!」
私の服を掴むアントーニョの力は弱弱しく、いままでよく私を庇いながら戦えたな、と思った。
でも、それだけ、私を大切にしてくれたのでしょう…?
私も、同じくらいアントーニョが大切だから。
あなたの翠色の瞳から、血と涙が流れたって、私の喉が焼けるようになり、嗚咽が漏れそうになっても、
「私を連れて行ってください。」
私はその手を振りはらうことしかできないのだ。
アントーニョ、どこにいても幸せで。愛しているよ。
あ〜いぎいぎが悪者になっている…!いぎ難しいよ!ぷーん!なんかすっげねつ造。。
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