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猫の日(沖土)
※銀魂です
※沖土です
※キャラが掴めてないです
「お前、何やってんの?」
「猫でさァ。」
2月22日。今日は所謂猫の日だ。俺は土方さんの部屋に乗り込んだ。猫耳つきで。
土方さんは呆気にとられていた。俺の愛らしい姿に土方さんのハートも鷲掴みだ。ちょろいもんだぜ。
「というわけで死ね、土方。」
「なんでだよ!何の関係もねぇだろ!」
「やだなぁ、爪磨ぎじゃないですかィ。これだから冗談の通じねぇ堅物は困るんでさァ。」
「お前は指先から刀が生えてんのか!」
土方さんは細かいことを気にしすぎるから困る。小さいことでぎゃーぎゃーと、これじゃあ土方さんのほうが毛を逆立てて威嚇する猫みたいだ。
それから何度か攻撃を仕掛けたが、いつものようにかわされてうんざりされた。そして「もう満足したか」と呆れたように言ってまた仕事に戻った。
俺は期待した反応が思ったよりも返ってこなくて、心がもやもやした。
何となく、その場に座り込んで土方さんの後ろ姿を眺めていた。しゃんとした背中。すらすらと書類をこなしているその姿は、何だか絵になっていて、少しむかつく。
「っ、総悟。」
「構いやがれ土方コノヤロー。」
「…馬鹿じゃねぇの。」
その背中に、俺は頬を擦り付けた。気まぐれに甘えるのも猫の特権だ。土方さんの背中の体温がじんわりと俺に移るのがわかる。
土方さんが喋る度に伝わる震動に、何となく満たされる。
土方さんはじっと動かない俺に1つ溜め息をついて振り向いた。
「ほんとガキだよな、お前。」
「何生意気なこと言ってるんですかィ。クソジジイ。」
「うるせぇな。ほらクソガキ。」
土方さんは俺の隊服の襟を掴んで、キスを、した。
普段は自分からキスしてくれることなんてないのに。なんでいきなりこんなことするんでィ。気持ちわりぃ。
俺はみるみる熱くなる顔に苛立ちを覚えた。
「な、何するんでィ、土方コノヤロー。」
「これで満足しただろ。だったら早く…」
「俺、ムラムラしてきやした。責任取ってください。」
「…えっ?」
苛々する。ああ苛々する。
それを振り払うように、俺は土方さんを押し倒した。土方さんの驚く顔を見て、俺は心の中でほくそ笑む。俺の心を掻き乱しておいてただで済むと思うなよ土方コノヤロー。
「ばっ、馬鹿か!離せ!」
「発情期でさァ、察せよ土方。」
「何が発情期だ!都合の良いことばっかり並べ立ててんじゃねぇ!」
「先に仕掛けたのはアンタでしょう。諦めなせェ、土方さん。」
俺は土方さんにキスをした。何て言ったって今日は猫の日なんだから、たっぷり甘えさせてもらったってバチは当たらないだろう。
end.
にゃんにゃんがにゃんにゃんとにゃんにゃんする日でございますよ、皆さん。いかがお過ごしですか。
本当は取り扱いジャンル全てに何かしらにゃんこを絡ませたかったのですが、無理なような気がします。
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