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安いインスタントコーヒーのような(長官とユキ)







※第七弾ネタ
※長官とユキちゃんで、CPというよりは+なイメージ











本部のほうに来てほしい、と長官から連絡があったため、僕は急いで駆けつけた。
長官の部屋。何度か足を踏み入れたことがある。最初は、ハウウェザーとして活動することが決まったとき。次は、初めて敵を倒したとき。その次は、ハウウェザーを盛り上げるために何か企画したいという相談。このときは、確か一人で行ったんだっけ。生活感のない部屋に、妙に緊張した覚えがある。

そんな風に思いをめぐらせながら、長官の部屋の前で足を止める。
ドアを三回ノックをして返事を待つが、一向に返事がない。心配になった僕は、失礼とは知りながらも、勝手にドアを開けた。


「失礼します。…長官?」


夕日の差し込む部屋に視線を向けると、長官は難しそうな本を片手に、居眠りをしていた。


「長官…まったく、心配させないでくださいよ」


ひとまず胸をなでおろし、一歩ずつ長官のほうへ近づいていく。
そして、長官の肩に触れようとしたときだった。長官の瞼が、ゆっくりと上がって、切れ長の目が、僕をぼんやりと見つめた。

その瞳に、夕日のオレンジがきらきらと反射して、まるで宝石のようだった。普段のいい加減な態度からは全く想像できない姿に、思わず息を呑む。


「ん…ああ、ごめんねユキちゃん…いつの間にか寝ちゃってたよ」


長官は間延びした声で言った。長い時間本なんて読むとダメだね〜と、長官は笑う。寝起きだからか、少し声がかすれていた。それが、妙に色っぽくて…って、何を考えているんだろう、僕は…!


「ん?ユキちゃん?」


不思議そうに僕を見る、その目が、どうにも僕の胸を高鳴らせる。


「あれ?ユキちゃん顔赤いよ?大丈夫?」
「っ、だ、大丈夫です」
「ふぅん?あ、もしかして、寝顔に見とれちゃった?」


からかうように、可笑しそうに、そう言った。


「そんなわけないでしょう」
「だよねぇ〜さすがに部下を誘惑しちゃったらまずいもんねぇ」


完全に覚醒した長官は、いつものようにへらへらと笑って、カップを二つ取り出し、インスタントコーヒーを淹れた。その、香ばしい匂いが、部屋に充満する。なんてことない、普通のインスタントコーヒーなのに、何故かとても大人びた匂いに感じた。


「それで、話なんだけど…」


僕の分のカップを置いて、資料を机の上に広げる。
僕はといえば、話が全く頭に入ってこず、苦いコーヒーで頭を冴えさせようと必死だった。











end.














完全にえろい声の人補正。
片思いするユキちゃんえろい
そしてさぐりさぐりである
個人的には長官×ユキ(×長官)のイメージ














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