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熱帯夜(双子×ユキ)※R18





※アメユキ前提双子×ユキ
※R18
※さんぴーです
※キャラ崩壊しているような
※双子は10年トシトール(効能長続き)を服用している大人の双子です



よろしければどうぞ



















ヒョウとアラレが泊まりに来た日の夜。その日は夜になってもなかなか気温が下がらない、いわゆる熱帯夜だった。

『僕たちにくっついて寝たら、きっと冷たくて気持ち良いよ』

例のごとく大人の姿になっている二人は、体も強くなっているらしい。僕ですら暑さで少し気だるいというのに、二人はいたって元気だった。

そっと、ヒョウの手が僕の頬に触れた。ずっと触れていたい衝動に駆られてしまうほど、その手は冷たかった。いつも僕の頬に触れるアメの手よりも、ずっと。
元々僕の部屋で一緒に寝るつもりだった。もちろん同じ布団じゃなくて、来客用の布団に寝かせるつもりだった。でも、この熱帯夜。エアコンを低い温度に設定して眠るにも、経済的な理由により限界を感じていた。

僕はどうしても彼らの言葉に抗えず、二人と同じ布団で眠ることにした。いくら体が大きくなっても、僕の中では幼い二人のままだったのだ。だから、気づくのが遅れたのかもしれない。二人の視線が、確かに熱を持っていたことに。


「ユキちゃん、腕枕してあげるね」
「僕がしたいの。だめ?」
「だめ、ではありませんが…」
「あ!ヒョウずるい!ねえユキちゃん、僕も後ろからぎゅうってしていい?」
「え、いや…」
「いや?」
「いや、じゃなくて…」


甘える素振りも何も変わらない。変わったのは体格だけ。しかしそれが思いのほか厄介だということに気づいたのは、布団に入ってしまった後だった。いつもなら二人とも力で何とか振り切れていたのに、今は一人を振り切ることすら満足に出来ない。何せ僕よりも体格が良くなってしまったのだ。当たり前のことだった。

薄暗い部屋。前後は二人に挟まれ、身動きも出来ない。それでもあまり危機感を覚えなかったのは、きっとこの二人だったからだ。身内であり、弟のような存在の彼らに、警戒したことなんてなかった。
しかし、それがいかに愚かだったか、思い知らされることになる。 二人の冷たい肌のおかげで、熱帯夜だというのにあまり暑さを感じなかった。二人の鼓動だけを感じる、静かな時間。眠りの波が徐々に大きくなっていくのを感じている頃だった。


「ユキちゃん、寝た?」


正面から不意に声をかけられた。少し寂しそうな声。睡魔で靄がかかった思考が、徐々に鮮明になる。


「ヒョウ…?眠れませんか?」
「ユキちゃん…」
「あらあら、アラレも眠れないんですか?」


アラレの、僕の腰に回していた手が、少しだけ力をこめたのがわかった。図らずもアラレの顔が近づいて、吐息が首にかかってしまいそうだった。


「ユキちゃん眠れない」
「ふふ、困った人たちですね」
「ねえ、ユキちゃん。ちょっとお話しようよ」
「このままの体勢で、ね?」


ふと見ると、小さな明かりが反射したヒョウの目が笑っているのに気づいた。その目に少しぞくっとした理由は、まだわかっていなかった。ただ、少しだけ嫌な感じがしていた。僕はその嫌な感じをごまかすために、くだらない話をした。
二人とも楽しそうに話している間に、ふと、小さな沈黙が生まれた。僕はどうも落ち着かなくて、必死に話題を探した。しかし、その沈黙を破ったのは、二人のほうだった。


「あのね、ユキちゃん」
「僕たち好きな人が出来たんだよ」


いつもよりも真剣なトーンで明かされた二人の秘密は、大人びた容姿も相俟って、僕をどこか寂しくさせた。いつの間にそんな大人になってしまったのだろう、と。


「そうですか。君たちももうお年頃なんですね」
「そうだよ!もう子どもじゃないの!」
「これは薬とか関係ないからね!」


嬉しそうに言う二人は、まだ幼いような気がするのに。気づけば二人は誰かを愛すことを知ってしまったのだ。


「僕も嬉しいですけど、なんだか寂しいですね」
「どうして?」
「だって、君たちのことは随分小さなときから知っていますし、歳の離れた弟のようなものですから…」
「…もう、子ども扱いしないでってば」
「それに、ユキちゃんが寂しがることなんてないよ」


どうして、と言うはずだった。

それなのに、なぜか声が出ない。僕の口を何かがふさいでいる。否、この感触は知っている。アメと幾度となく交わした行為。
僕はヒョウにキスをされている。


「ん、っ!?」
「ん…ユキちゃん…」


ぬるりとした舌が、僕の口内を這っている。冷たい。でも、体は熱を帯び始めている。その行為に驚いて、焦って、離れなきゃいけないという焦燥を抱えているくせに、そのキスが気持ちよくて、逃げられない。

何度も離れては交わしを繰り返す、熱いキス。逃げたくても逃げられない。そしてさらにアラレが背後から追い討ちをかける。


「ユキちゃん、気持ちよさそうだね」
「んん、っ…!」
「ねえ、ユキちゃん。僕たちの好きな人教えてあげよっか。二人とも同じ人を好きになったんだよ。でもね、僕たち仲良しだから、二人で半分こすることにしたの。ユキちゃん…好きだよ」
「は、あ…っ…!」
「ユキちゃんってば迂闊すぎ。なんで気づかないの?僕たちが子どもだったから?弟みたいにしか思ってなかったから?だめだよ、そんなんじゃ。男はみんな狼だってよく言うでしょ?」


耳元でつむがれていく言葉が怖かった。どれだけ押し返しても動かない体が怖かった。僕はただ、二人に翻弄されることしか出来なかった。そっと唇が離れる。


「やめてくださ、あ…っ」
「ユキちゃん…今アラレが言ったとおりだよ。僕たちユキちゃんのことが好きなの。もう、ずっと前から…」
「ゃ、あ…」
「すき…だいすきだよ…」


ヒョウの唇が僕の首筋に触れる。ひんやりとした感触。それと同時に、アラレの手がシャツのボタンを一つずつ外していく。そして、その手は僕の体を弄り始めた。


「っ、あ…ゃめ…っ」
「ふふ、ユキちゃん気持ち良いんだ?乳首、もう固くなってるよ?」
「アラレ、っ…ぃや、あ…っ」
「かわいい…感じやすいんだね」


嫌なのにどうしても強く拒絶できないのは、彼らにどこかしら同情しているからなのかも知れない。思いを告げられないのは苦しいことだ。彼らだって、小さな胸を痛めてきたはずで、その気持ちはよくわかるのだ。
だからと言って、この行為を受け入れてしまうのか。拒絶しないほうが、後々二人を傷つけることにはならないか。混乱した頭で考えたって無駄だった。僕は二人から繰り返される愛撫に流されていくことしか出来なかった。

ヒョウの舌が徐々に這い上がり、耳元で蠢いている。その感触に、思わず体が震える。


「ユキちゃん、やらしくてかわいい…」
「ん、っあ…耳…っ」
「耳も感じる?ほんとに敏感なんだね、ユキちゃん」


悪戯っぽく笑う声にはどこかあどけなさを感じるのに。僕はその声にすら反応してしまう。

不意にアラレの体が離れる。すると、優しくヒョウに覆いかぶさられた。自分よりも大きな影に、思わず息を呑む。その間に、アラレの手がズボンにかかる。ゆるい部屋着のズボンは、その侵入を簡単に許してしまう。


「あれ?もう固くなってる…気持ちよかったんだ?」
「や、あ…っ!」
「かわいいね、ユキちゃん…今からもっと気持ちよくしてあげるから…」


そっと、アラレの手が自身に触れる。冷たくて、怖い。だけど、どうしても逃げられない。体が動かない。

ヒョウはまた僕に深く口付ける。頭がぼぉっとする。様々な感情が僕の頭を駆け巡っているのに、すべてがぼやけていくのを感じた。


「ユキちゃん…」
「ユキちゃん、だいすき…」


二人から発せられる声があまりに熱を帯びていて、僕の体まで熱くなっていく。
非現実的な行為。しかし、このどこか他人事のような感覚を消し去るように、快楽の波が押し寄せてくる。ぐちゅ、と愛撫されている自身から水音が聞こえる。はしたないとわかっていても、どうすることも出来ない。ただ、脳が快楽で侵されて、解放されたがっていた。


「ん、っふ…ぁ…だめ…それ以上したら…っ!」
「ん?これ以上したらどうなっちゃうの?」
「あ、っ!ゃ…出ちゃ、う…」
「ふふ、ユキちゃん…イっちゃっても良いよ…イくとこ見せて」


手の動きが早まる。キスも、激しさを増していく。
気持ちよくて、何も考えられなくなってしまう。


「っ…や、あ、あぁ、っ…!」
「…うわ、ユキちゃん…えろ…」
「ねぇユキちゃん、気持ちよかった?」


僕は頷くことしか出来なかった。
荒い呼吸を繰り返し、体温を下げる。心臓の鼓動がうるさかった。
まだ熱も冷め切っていない中、行為はさらに続けられた。そして、あろうことか、僕自身もそれを望んでいた。


「ユキちゃん、今度は僕たちのことも気持ちよくして?」

その言葉を、僕は素直に飲み込んだ。







***








「んん…ふ、ぁ…あ、ん…っ!」
「っ、ユキちゃん…上手だよ…もっと舐めて…っ」
「ふふ、こっちもほぐれてきた。そろそろ僕も気持ちよくなりたいなあ…」
「あ、ん…っ、アラレ…っ!」
「ユキちゃん…ユキちゃんの中に入りたい」


四つんばいになって、ヒョウのものを口に含んで愛撫し、後ろからはアラレに指で解される。部屋の気温が上がっていくのがわかる。触れ合った肌から感じるのは、確かな熱と、そして、味わってはいけない背徳。

自分の精液で解されたところに、アラレの熱が押し当てられる。この感覚には慣れている。いつも僕を抱く人―――アメを受け入れるように、大きく息をした。


「は、っ…あ…」
「んん…っは、すごい…どんどん入ってく…」
「ユキちゃん、上手なんだ」
「…ねえ、ユキちゃん。誰にこんなこと教えてもらったの?」


後ろから聞こえる、ひどく冷たい声に、思わず体が震える。


「っ、」
「アラレ、それ聞いてどうするの?」
「だって…、」
「誰かなんて聞かなくったってわかるでしょ」
「…」


ああ、言わないで欲しい。行為の最中、何度も頭をよぎった。それを、必死に押し殺していたのに。
アメが知ったら。きっと怒ることはしないだろう。僕を嫌いになったりも、恐らくしないだろう。それにどこか安心しきっている自分が、どうしようもなく情けなくて、気持ち悪い。


「今アメのこと考えてたでしょ」
「っあ…っ!」
「ねえ、アメと僕、どっちのほうが気持ち良い?」
「ゃ、あ…っ!あ、あ…んんっ!」
「アラレ、ユキちゃんいじめちゃかわいそうだよ」
「…そんなこと言いながら口に突っ込んでるくせに」
「だってさ、それは仕方ないじゃん。ユキちゃんかわいいし」


二人の会話が、遠くに感じる。

ああ、どうして僕は…


「…ユキちゃん、泣いてるの?」
「ん、ふ…ぁ…」
「ごめんね、怖かった?」
「っ、ユキちゃん、ごめんね…ごめん…大好きだよ、ユキちゃん…」


優しい言葉を向けられたかと思えば、アラレの手が僕の自身に触れて、もう何もわからなくなる。ただ涙が溢れて止まらない。苦しい。気持ちいい。虚しい。…悲しい。


「っ、は…ぁ…ユキちゃん、イきそう…?」
「ん、んん…っは、ぅ…、」
「僕ももう限界…っ、ユキちゃん、このまま出していい?」
「ん、僕も…中に、出すね…っ?」


注がれる熱に頭が真っ白になる。すべてが夢であればいいのに。そう願ってはみても、僕の中にある熱は簡単に消えることはなく、それは僕を罪悪感に苛むのにはあまりにも十分すぎた。


「っ、はぁ、ねぇ、ユキちゃん…これで終わりだと思ってない?」
「え、」
「まだだめだよ。僕もユキちゃんの中に入りたいもん」
「ヒョウ…、」
「最初に言ったでしょ?半分こすることにしたって」
「ユキちゃん、今度は僕とキスしよ?」
「っ、アラレ…ん、ふ…ぁ」



結局このあと、どれだけの時間こうしていたかわからない。僕は二人にされるがまま。抵抗することも諭すことも出来なかった自分自身に嫌悪しながら、ただ行為を受け入れた。
部屋の気温は上がる一方だった。夏の気温と僕たちの熱気で上がった不快感は、朝になれば消えるだろう。でも、忘れることなんてできない。きっと、ずっと離れないだろう。身体中にまとわりつく汗のように。








End.










愛ゆえの暴走。後先なんて考えない。


かわいいかわいい双子ちゃんをゲスにしてしまい申し訳ありませんでした。お付き合いいただきありがとうございました。














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あきゅろす。
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