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優しさ配合(双子+ユキ)



※双子+ユキ










今日はハウウェザー基地に誰もいないので、二人で遊びに来ませんか?

ユキちゃんがそう言ってくれたから、ヒョウと一緒にハウウェザー基地に遊びに行った。外は雨。少し蒸し暑いけれど、新しいレ傘と長靴を使えることが嬉しくて、そんなことは気にならなかった。ユキちゃんに可愛いねって褒めてもらえることを想像しながら、僕たちはハウウェザー基地へと向かった。


「ユキちゃーん!」
「来たよー!入っても良い?」


呼び鈴を鳴らして元気にそう言うと、ユキちゃんは随分早かったですねと言ってドアを開けてくれた。


「だってユキちゃんと遊べるの久しぶりだもん!」
「そうだよ!いっつもタイフウ様が一緒にいるからさー」


タイフウ様も好きだけど、ユキちゃんと僕たちだけで一緒に過ごすのは違う。ユキちゃんと話したいことがたくさんあったのだ。


「ねーねーユキちゃん見て!この長靴!タイフウ様が買ってくれたの!」
「この傘もだよ!可愛いでしょ!」
「そうなんですか。可愛いですね。タイフウさんからもらったのなら、大切にしなきゃだめですよ?」


ユキちゃんはそう言って、僕たちを部屋の中へ招き入れてくれた。そして、ミルクティーを入れてきます、と言ってキッチンへ行ってしまった。


「お待たせしました」


可愛いカップに、甘い甘いミルクティー。それと一緒にクッキーも出してくれた。
甘い香りが部屋中に漂って、しあわせな気持ちになった。そして僕たちは、今までたまっていた話を、時間を惜しむようにたくさん話した。
でも、ユキちゃんは少し困ったような顔をしていた。そっと目を伏せて、何かをやり過ごすような…


「ユキちゃん?」
「どうしたの?僕たちが来たの、迷惑だった?」


思わず二人で顔を覗き込む。ユキちゃんは少し無理をして笑った。


「そんなことはありませんよ」
「でも…」
「ユキちゃん楽しくなさそうだし…」


僕たちのせいで疲れてしまったのだろうか。だとしたら悲しい。
でも、どうしたら良いのかもわからず、僕たちは少し泣きそうになってしまった。


「ユキちゃん…」
「君たちは何も悪くありません」
「ほんとに?」
「ええ。ただ…」
「ただ?」
「ほんの少し頭が痛くて…せっかく楽しみにしてくれていたので我慢しようと思っていたのですが…」


そういえば、タイフウ様から聞いたことがある。雨が降ると気圧が下がって頭が痛くなってしまうことがあると。今日は雨。ユキちゃんの頭痛もきっとそのせいだ。


「ユキちゃん、僕たちのことはいいから寝てなよ!」
「そうだよ!無理しちゃだめだよ!」
「でも…」
「大丈夫だよ!僕たちが何か作ってあげるね!」
「それで、食べ終わったらお薬飲んで!僕たちが絵本読んであげるから!」
「ヒョウ、アラレ…」


ユキちゃんは僕たちの頭をそっと撫でてくれた。そして、お言葉に甘えて、と言って寝室へと向かった。
僕たちは体調が悪くても食べられるものを作ろうとキッチンへ向かったが、勝手に冷蔵庫を漁るのも気が引けるため、何を使って良いのか聞きに行った。すると、寝室からは規則正しい呼吸が聞こえてきた。


「あ…」
「ユキちゃん寝ちゃってる」


ユキちゃんの寝顔を見て、改めて無理をさせていたことを実感する。


「…お薬だけでも置いておこうか」
「そうだね」
「ユキちゃんが目を覚ますまで、ここにいていいかな」
「目が覚めたときに一人だと寂しいでしょ」
「そうだよね」
「あとアメが帰ってきたら…」
「ぎったぎたにしてやろうね」


そっと、ユキちゃんの頬に触れる。ほんの少し熱を持っていた。
早く元気になってほしい。そう願いながら、僕たちもいつの間にか眠りに落ちていった。














end.















頭痛にバファ●ン的なあれ。
恐らくアメ様は双子の夢の中でぼっこぼこにされていることかと思われます。





















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あきゅろす。
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