[携帯モード] [URL送信]

ss
依存
今日すごい久しぶりに隆也に会った。
シニアん時に微妙な終わり方して、
そのまま音信不通だったんだよな。
あの試合、やっぱ隆也怒ったんかな。
でもあの時俺は自分が一番大切で、
今思うとやっぱサイテーだったんだよな。
色んなこと考えると頭ん中が
ぐちゃぐちゃになって、怖くなって、
あんなんだったんだよ。
よくわかんねーけど。
今なら素直にごめんなって言える気が
するんだけど 今日の俺どうだったんだろ?
なんかひさしぶりに隆也見たら
興奮しちゃって
自分の言いたいことだけ言って、
昔と変わってねーじゃん俺!
隆也なんか冷たかったし。
でも、あー…んー変わったなあいつ。
昔は俺のあとばっかくっついてきて
うざいくらいだったけど、みんなが
俺を避ける中であいつだけは俺と
向き合ってくれた。
あん時はその隆也の優しさっつーか
必死さに甘えてたんかな。
当たり前とか思ってたかも。
でも今日見た隆也は、なんか、なんかなんつーか知らない隆也だった。
俺のことを知らない目で見るんだ。
すげーキレイなんだけど、
その目に俺は映ってねぇの。
俺は俺でも元希さんじゃなくて、
榛名元希っていうただの他校の
でけーピッチャーって感じ。
なんか悲しかった。
うん。すげー悲しいよ。
だって俺は
今やっと隆也が大事だって分かって、
もう一回ちゃんとバッテリー組んで、
隆也と野球してぇって
ほんとに思ったんだ。
でも隆也は違うらしい。
もう俺なんていらないって、
そう言われた気がした。
隆也には今の隆也のチームがあって、
今のピッチャーがいる。
そんなことわかってっけど、嫌だ。
隆也が俺以外のやつの球捕るなんて嫌だ。
隆也の前に立つのも、
隆也の真剣な顔を見るのも、
隆也の構えるミットへ投げるのも、
俺だけでいい。
高校入ってから組んでるバッテリーが
不満ってわけじゃない。
俺今あのチームで野球すんの、
すげー楽しいよ。
でも 違うんだ。
そういうんじゃない。
俺にとっての隆也の存在は
ただの後輩でもないし、
ただのバッテリーでもない。
なんつーか、好きだ。
感謝もしてる。
離れてみてやっと気づいたんだな俺、
ばかだなぁ。
あーもう!考えれば考えるほど好き!
すきすきすき!

俺はこんなに好きなのに、
お前は違うんかな。
やっぱ俺のこと、嫌いなのかな。
もう一度会いたいって言ったら、
会ってくれるんかな。
あー…くそ。隆也好き。つーか可愛い。
愛してる。
こんだけ言っても、
多分おまえは信じてくれねーし、
俺のこと嫌いなんだろ。
そんなのって ねーよ。
自業自得だけど、やっぱ悲しい。

会いたい。
会いてーな。くそー。
あー… 隆也。
戻ってきてくんねーかな。
そしたら俺、すげー幸せだよ。





END

[PREV][NEXT]

5/12ページ

[戻る]


[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!