[携帯モード] [URL送信]

スタスカ短編
ここで初詣か・・・なんか恥ずかしいな(牡羊×月子)





※多分ネタバレあり











―不知火神社―





パチパチ





「「今年も良い年になりますように……」」



今年は不知火神社で初詣を迎えた

いつもは他の神社の初詣に行くのだが、月子が急に



『一樹さん、不知火神社で今年は迎えましょう!』



と言ったのだ。

一樹は少し困ったような笑みを返したが、月子は今回だけは引き下がらなかった

まぁ一樹には嬉しいことだ。自分の奥様が久しぶりに我が侭を言ったのだから

大学生のとき一樹は、色々なところを自由に放浪していた。その時は連絡が取れないことが多く、月子や誉に迷惑をかけた。

今度は自分が何かしてあげなくては。そう思った




「ここで初詣って恥ずかしいな」

「どうしてですか?」

「・・・お前がいるからかな」

「?」

月子は理解できてないだろう。一樹はそう思った

わざとそうわからないように言ったのだから

月子は「うーんうーん」と唸りながら考えている。やはり可愛い

一樹は必死に自分の欲望を堪えた。今抱きしめたりしたら月子の顔がもっと赤くなる

(・・・赤くなるか。それもいっか、可愛いし)

一樹はこっそり月子の後ろに行き、そして・・・




抱きしめた




「!!!??」

月子はびっくりしたように、恥ずかしそうにして後ろを振り向く

振り向いた先には一樹の顔が自分の前に

目を逸らそうとしたが、一樹がそれを許さない

「ほんとお前は可愛いなー」

「か、一樹さん!顔が近いです!!」

月子の顔がみるみる赤くなる。それが本当に可愛くてもっといじめたくなってしまう

「一樹さん本当にやめ………」

「あともうちょっと………」

パシャ

「「え?」」

二人はおそるおそるその光ったほうを見る

そこにいたのは……

「お、おじさん!?」

一樹を今まで長い間育ててくれた人、そしてここの神社の現主の不知火さんだった

「一樹だめじゃないか、こんな人前で……」

とか言いながらにやにやして、カメラを右手に持っている

「おじさんそれ……」

一樹が言う前に不知火さんが逃げ出した

呆然と立っている二人。一樹はハッとなり、月子の手を掴んだ

「月子!」

「は、はい!」

「俺の手、離すなよ」

「え?」

急に一樹は走り出した。月子はびっくりして離しそうになったが、なんとか耐えた

「追いかけるぞー!」

二人は一生懸命に走り出した















初詣っていうのに騒がしいなー。だけどまっいいか





あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!