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スタスカ短編
魚座誕生日(天文科クラス)








「なぁ夜久。七海の誕生日っていつ?」

哉太が風邪で学校を休んでいるときに、天文科クラスの粟田謙介が言った一言でみんなが動き出した

「えーと、哉太の誕生日は三月十八日だよ。急にどうしたの?」

「三月って暇だろー?ということでイベントきたああああ!」

「え?」

何がなんだかよく分からない月子は唖然とする

そうしてこのクラスは騒がしくなる

「お、七海の誕生日会やるの?俺参加ー!」

「哉太を泣かすまで良い誕生日会にしようぜー!」

・・・・勝手にやることになった

錫也のほうを見ると、呆れている






こうして哉太の誕生日会を開くことになりました









時が過ぎて行き当日

授業が終わるまでは普通の教室だったが夜になると、天文科のクラスは綺麗に飾りつけがしてあった

その真ん中には色々な種類のケーキ。「大きいのを作ろう!」と一人が言ったが、錫也に拒否された

「どうせ作るの俺なんだから」と溜め息をついた錫也だったが、その分たくさんの種類のケーキを作ってくれた

みんなはクラッカーやなんやらとたくさん色々なものを出している

直獅まで仕事の時間を惜しんでこっちのほうに来てくれた。みんな気合入っている

「お、来たぞー!みんな準備!」

梨本が合図を出す。みんなクラッカーを手に用意する

がらっとドアが開いた

「おいおい、何なんだ―――――」




パーン!!




『誕生日おめでとう!』





びっくりしている哉太

「えと・・・・これ・・・・」

「今日お前の誕生日だって聞いてみんなで準備したんだー!」

「そうそう。みんな暇だって言うから・・・」

「おい、それは言わない約束だぞ!東月!」

「暇もそうだけど正しく言えば、イベントが増えるってことで」

「おい柑子。言うなよ・・・・」

哉太は何も言わなかった。ただ下を向いている

「どうしたの哉太?」

月子はそっと哉太に近づく。すると急に哉太が顔を上げる

哉太は泣いていた

「「まじ?」」

「あはは、ほんと哉太は涙もろいな」

「・・・うるせー・・・・・・」

クラスメイトが唖然とする中、錫也は笑って哉太の頭を撫でている。それを哉太が嫌がり逃げようとしている

「・・うぐ・・・・・うぅ」

「こらこらもう泣くなよ」

少し経って泣き止んだ哉太は満面の笑顔を向けて――――













ありがとう















俺、ほんとこのクラスでよかったわ


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