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スタスカ短編
僕らも勝手に行動しました@(冬組)










強引な生徒会長が卒業してから数ヶ月

星月学園では連続5連休の休みがある

だが、生徒会は仕事があり休みでも集まることが多い

そしてそんなある日。こんなメールが届いた

『イギリス行ってくる!』

「「「・・・は?」」」

生徒会三人組は、元生徒会長の急なメールに何も言えなくなった

あの人、イギリスにでも留学するのか。それともまた前みたいに三ヶ月放浪するのか

三人がポカンとなっている時、月子の携帯から電話が鳴った

「・・・・あ、もしもし」

『お久しぶり、夜久さん』

「金久保先輩!」

卒業した弓道部元部長、金久保誉から電話がきた

ほんと、今日は何もかもが急すぎる

『一樹から何かメールきた?』

「ええ、もうばりばり・・・。金久保先輩はどうかしましたか?」

『えーとね・・・・』






イギリス旅行の券当たったんだ






「え?」

『でね、僕は今週用事があっていけないからもしよければ生徒会の皆さんにでもと思って』

・・・沈黙

『だめ?』

「あ、はい!でもいいんですか!!??」

『うん。一樹もそっち行ったようだし、見つけたら怒ってあげて』

「はい!ありがとうございます!!」

ついついOKしてしまった月子は、後々後悔

だって翼君と颯斗君に何も話してないんだもん

「書記ー。のっぽ先輩からだったのかー?」

「うん、実はね・・・」











「本当に良かったのでしょうか。僕らなんかに渡して・・・」

「ねー・・・」

「でもラッキーじゃないか!これでぬいぬい怒れるんだぬーん!のっぽ先輩が行けない分俺らが怒れば良い話だよ!」

「でも、どうやって送られるんだろう?」

・・・・・沈黙

すっかり忘れてたようだ。そういえば、誉には何も聞いてない

「もう一回電話掛けてみようか?」

「・・・・お任せします」

でも、また電話をかけるのも迷惑だ

少し迷いながらも掛けようとした時



コンコン



ドアを叩くような音。颯斗が「どうぞ」と言うと、その人物が入ってきた

「「「金久保(のっぽ)先輩!!」」」

「ふふ、近かったから来ちゃった」

にこにこと笑う誉。心臓が止まるかと思うほどびっくりした

「はい、これどうぞ」

「ほえ?」

情けない声をあげる月子に手渡されたのはイギリス旅行券

それも丁度三枚。なんという奇跡的な・・・

「ありがとうございます。でも、本当に良かったのですか?」

「うん、僕が持っていても仕方ないし。あと、学園5連休でしょ?それなら大丈夫だよ」

大丈夫なのかはわからんが、とにかくこれであの自分勝手な元生徒会長のところへ行ける。ありがとう、金久保先輩









誉が帰っていた後、生徒会三人組は行く準備を始めた













次の朝


夜久月子は初めての外国旅行であまり眠れなかった

外国ってどういうところなんだろう、ちょっと怖いなぁ

「おはようございます。月子さん」

「書記ー!おはよう!」

「!?!!!??」

後ろから声がしてびっくりした

声ですぐ誰だかわかったが、急にだとさすがにびっくりする

「お、おはよう!颯斗君、翼君!」

「ぬはは、びっくりしたか?」

「うん。すごくびっくりした」

「ふふ、そういうことでそろそろ出発しますか」

「「はーい」」






三人はイギリスに旅立った




















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